東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2008/8/15

8月14日  

七ヶ月ぶりに西川の店http://upset-the-apple-cart.net/index.html
に行った お盆時は暇だと睨んだこともあるかもしれない
しかも飲食業にとっては天敵とも言える木曜日
彼とは互いの葬儀に行くことだけは約束している不思議な関係だ
私は自分の金銭的苦境を彼に聞いてもらったり

それはともかく
アリス クラーク「ドント ユー ケア」(ポール ハンフリーと思しき
ドラムスのブレイク部分が悶絶級)に始まり
スピナーズ「ゲットーチャイルド」やハロルドメルヴィン「二人の絆」
アイザック ヘイズにステイプル シンガーズ ベティ エヴェット
そして共通のアイドルであるボビー ウーマックを集中リクエストして
店はまさにソウル大会となった
ホール&オーツも  ブレンダ ハロウェイも
五臓六腑に染みる 染みる

途中で 私のしらない女性客が現れる
その彼女が急に 私を名指したメモを振ってきた
そもそも何故私の名前を(しかも漢字で)知っている
のかが不明である(IQが50しかないような男であれば
勘違いをしかねない状況だが 私はもう女性はこりごりだ=註1)
返答に窮した私は
おなじみの猫のイラストを書いて笑いを取った
猫が夜空で尻尾を振るの図
これが受けた(笑)


「またいつか」

その言葉が持つ責務とでも言うべきものを
考えるようになったのが
計らずとも
私の年齢と通過点を示し始めている


註1「もう女性はこりごりだ」

賢明なる男性諸氏であるならば 実感を伴って思
い起こされる方々も
少なくないだろうが 男女の間に恋愛(もしくは
それに類する短期的躁状態)はあっても いわゆ
る友情と呼ばれる何かは 極めて成立し難いとい
うのが 私なりの経験的な見解である









トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ