東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/4/15

アルセニオ ロドリゲスとチャック ベリー  

プエルトリコ出身のコンガ奏者、サブーのリーダー作
『パロ コンゴ』(Blue Note 1561 ) をレコード棚か
ら引っ張り出してきた

この盤の話題といえば何といってもアルセニオ ロドリ
ゲス(トレス)との共演! 延々と繰り広げられる二人
の白熱した演奏に加え 他にもコンガ奏者が二人も参加
している

先日触れたアバネーロがキューバ音楽の優雅さを代表し
ているとしたら こちらは野性味剥き出しのワン セッ
ションといったところ パーカッション各種の混ざりや
掛け合いが圧巻で とくに「南京豆売り」でのアルセニ
オのトレスは奔放そのもの! 「エレグアに捧ぐ」での
ヴォーカルのコール&レスポンスも ゴスペル音楽のよ
うな高揚感に満たされている 

むろんアルセニオにとっては故郷キューバをあとにして
アメリカに渡ってからの 57年録音 
私はキューバ音楽を語れるほど詳しくはないのだが
こうしてアメリカに伝播していった影響力を面白く感じ


そういえばチャック ベリーのファースト アルバムに
も「ハバナ ムーン」というラテン的な曲があった
時期的には あまり変わらないんだよね














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