東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/8/31

失われた10年に終止符を  

自公政権への不信が批判票となって民主党の大勝
を呼び込んだ衆院総選挙だった 小選挙区制が大勝
や大敗を招きやすいという側面はあるものの 多く
の人の政治への不信が極限状況となって噴出した
結果が この歴史的な政権交代だ 決定的にズレ
てるなと思ったのが 自民が事前にこの地殻変動を
読み切れていなかった点 そうした鈍さがより国民
の反発を招いたのではないか 民主へのネガティヴ
キャンペーンも かえって自民の没落ぶりを象徴
するかのように映った

自分としては小泉以降の悪政に有権者がノーを叩
きつけた転換点だと思いたい 遅まきながら小泉
の構造改革の矛盾に気が付いた人も 今回は現実
的に有効な選択として民主党に投じたと思っている 
このlogで繰り返し言ってきたことでもあるが 
非正規雇用者が三人に一人 失業率が5.7%と
いう今の現実も とどのつまり小泉 竹中が主導し
た規制緩和の末に辿り着いた醜悪な光景だ

鳩山氏は数にものを言わせる自公路線を反面教師と
したいと 社民党 国民新党との連立など柔軟な
姿勢を示している 数の論理にさんざん苦しめられ
てきた人だけにこの点では鳩山氏を信頼したい む
ろん民主といっても左派から右派までおり まとめ
上げるのは至難の技かもしれないが  社民党など
小さな政党の意見に耳を傾けていくことが古い
政治の浄化や 来るべき日本の指針へと繋がってい
くのではないだろうか

民主が掲げた公約や 官僚政治との決別に関しては
ここで繰り返すまでもないだろう 壁は高く また
手強いけれども やってもらうしかない もう遅い
のか まだ間に合うのか それは誰にも解らない
しかし拝金主義(註1)の彼方に広がった荒れ果てた
光景を目に焼き付けておかなければならない

私たちは あまりにも長く政治的な不幸に馴れ過ぎ
てきてしまった

           Electric Obinland 論説主幹

                   小尾 隆


註1:拝金主義(はいきんしゅぎ)

ここでは主に実質経済の枠を超えた投資や先物買いの
ことを指す 米国初のサブプライムローンなどのキャ
ッシュフロウが金融危機を招いたことは記憶に新しいがこうした新自由主義経済を唱え擁護したのが 例えば日本では竹中平蔵であった

       





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