東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/10/30

ブリティッシュ・ロック栄光の日々  

先日御茶の水のディスクユニオンにて
「ブライアン オーガーのコーナーはどこですか?」
と店員さんに尋ねて案内されたのがプログレのコー
ナー 隣りにはキャメルの棚がある
思わず「え! プログレなんだ!」と驚く私
店員「すみません、微妙なんですけどね」と苦笑い
いやあ 私のなかではジャズ ロックの括りだった
のよ オーガーは

CDが500円だったのでコロシアム『ライヴ』も
購入 30年ぶりくらいに聞き直した
当時はLP2枚組だったなあ
クリス ファーロウの気張ったヴォーカル
ジョン ハインズマンのツインバスを駆使した重い
ドラムス そしてグリーンスレイドのオルガン&
ヴィブラフォーンが素晴らしい
このコロシアムなんかもディック ヘクストール
スミスが参加していることからも
私にとってはアレクシス コーナー一派からまっす
ぐに連なるバンドだ
そしてクレム クレムソンはのちにハンブル パイ
へと合流する

ファミリーのロジャー チャップマンの塩辛い(ま
たは二日酔いのジョー コッカーともいふ)も最高
だし ジェフ ベック グループ〜ハミングバード
で活躍したボブ テンチも得難い味わいを持ったシ
ンガーだった

そのテンチも参加したのがティム ヒンクレーと
その仲間たちによる『HInkleys Heros』(2000年)

歴代のブリティッシュ”裏街道”猛者たちのなかには
ヘンリー マックロウやニール ハバードそして
ミッキー ムーディらの名前もある
ここでの主人公ヒンクレーが最近ダン ペンのプロ
デュースでアメリカ録音したアルバムを発表したの
も 美しい帰結と呼ぶべきものだろう

こんな質実剛健なブリティッシュ・ロックが再び
陽の目を見ることを願ってやみません
余計なところで力が入っちゃうのもアナタたちの
いいところ^0^
むろんややダークな情感も

ダフィー パワーのソロ作(73年)なんか激渋だぜ
2万円で中古CDを20枚買える喜びよ!








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