2007/11/14
言葉の復権〜虹を追いかけて コミック、文学
本日は例によって図書館に行く
自分で買った本をわざわざ図書館で読むというのは
本末転倒のような気もしないではないが
自宅を離れるという緊張感が
より読書に集中出来るので
そんな習慣を繰り返している
まず 渡辺ペコのコミック「ラウンダバウト1」(集英社)を
これは14歳 中2の女子〜真と彼女の周囲をめぐる物語
登校拒否の子と真が心を通わせていく「自転車にのって」の編が
僕は とくに好きになった
いったん自宅に昼食のため帰宅後
再び 図書館へ
今度は 中島京子の新刊「冠 婚 葬 祭」(筑摩書房)
を読み始める
冠婚葬祭をめぐる四つから連なる短編集であり
本日は ”冠” にあたる「空に、ディアボロを高く」の
ページを進めていく
地方新聞社の駆け出し記者が書いた成人式の記事
それがトラブルとなり ネットでも ぼろくそに叩かれる
彼らの論調は一様に ”事実に即していない”
記者の上司は首になり
まだ若い記者もまた その地方を離れる手はずを
整えた そんな最後の日、、、
物語は反転し 逆転し
ささやかで 密やかな
そして まるで虹のような収束を描き出していく
中島京子の ”ものを見る眼” の濃やかさは
きっと さざ波となって 読者にそっと訴えかけるだろう
励まされる諸氏も
少なくないはずだ
読み終わって図書館から出た僕は
僕に「ヨシ!」と
言葉を掛けていた
町の時報は やがて
「4時半です」と告げていった
自分で買った本をわざわざ図書館で読むというのは
本末転倒のような気もしないではないが
自宅を離れるという緊張感が
より読書に集中出来るので
そんな習慣を繰り返している
まず 渡辺ペコのコミック「ラウンダバウト1」(集英社)を
これは14歳 中2の女子〜真と彼女の周囲をめぐる物語
登校拒否の子と真が心を通わせていく「自転車にのって」の編が
僕は とくに好きになった
いったん自宅に昼食のため帰宅後
再び 図書館へ
今度は 中島京子の新刊「冠 婚 葬 祭」(筑摩書房)
を読み始める
冠婚葬祭をめぐる四つから連なる短編集であり
本日は ”冠” にあたる「空に、ディアボロを高く」の
ページを進めていく
地方新聞社の駆け出し記者が書いた成人式の記事
それがトラブルとなり ネットでも ぼろくそに叩かれる
彼らの論調は一様に ”事実に即していない”
記者の上司は首になり
まだ若い記者もまた その地方を離れる手はずを
整えた そんな最後の日、、、
物語は反転し 逆転し
ささやかで 密やかな
そして まるで虹のような収束を描き出していく
中島京子の ”ものを見る眼” の濃やかさは
きっと さざ波となって 読者にそっと訴えかけるだろう
励まされる諸氏も
少なくないはずだ
読み終わって図書館から出た僕は
僕に「ヨシ!」と
言葉を掛けていた
町の時報は やがて
「4時半です」と告げていった