過去に何回か経験した海水魚飼育は家族にすこぶる心象が悪く、今回も物置の一角を改造し、しかも海水をあきらめ淡水魚を試みに飼育し始める事にしました。魚自体は前回枕もとのあった小さな水槽の中の連中と、同種を継ぎ足しました。
ご存知のように海水魚は大自然を髣髴とさせるとても優雅な存在だと思っています。しかしその海水の扱い方は難しく、家の中で飼うにはまだいくつもクリアしなければならない問題を抱えています。中でもカメラをはじめとする精密機器との同居は絶対にご法度で、悩んだ挙げく見つけた場所が物置の一角でした。
世の中には美しいアクアリュームをリビングに持ち込んで楽しんでいる方も多く見かけますが、私の場合どうしても満足のいくような環境の構築を実現できませんでした。よく海水魚を飼う事は難しいと言われますが、その事自体には過去の経験から自信がありました。
今回もアクアリュームシステムを構築するに当たり、海水魚飼育を前提とし、海水の濾過能力その他の条件は皆満たしましたが最後に人工海水を入れる事を思いとどまり、前々から飼っていた淡水魚飼育に切り替えました。いつの日にか水槽の水は塩っ辛くなっているかもしれません。
よくよく考えてみると自分は魚を飼う事よりも、その環境をコントロールする事に興味が傾いていたのかもしれません。水の循環と言う物はそれをじいっと眺めていても飽きることを知りません。
そのようなわけで今回も濾過槽製作に懲りました。いわゆる塩ビ製の水道管パイプの組み合わせによる加工で製作しました。何日かかかって今日やっと満足のいく水の循環が実現し、後は定期的に試薬を使って水の管理をして行こうと思っています。
アメリカの鉄道趣味に長い事傾いてきましたが、この所その事だけに偏ってしまう事がほんの少し心配になっていました。

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