現在の時刻は午前4時過ぎです。急に目が覚めてパソコンの前に座りました。
私は皆様ご存知のように現役のプロダクトデザイナーです。若いころから仕事に生きる人間と言ったらオーバーかもしれませんが この歳になても生涯の仕事として選んだ事に全く悔いはありません。
子供の頃から新しく物を作り出すことに大きな喜びを持っていました。大人になって自分の発案したものが大量生産される喜びに人生の生きがいを見出してきました。たとえそれが一品物であっても結果は全く同じです。
今回の話はこれで終わらないのです。他の職業も皆同じかもしれませんが私はプロダクトデザイナーほど人間そのものにかかわっている仕事も少ないのではと思っています。ある面でお医者様と同じレベルなのかもしれません。
人の本質を知ろうとする想いは歳を増すごとに強くなる一方でした。そして物を生み出す事イコール人そのものを深く知る事だと気付くようになりました。
人生はそれぞれですが、多分究極に求めている事はそれほど違いがないように思えてきています。幸せで楽な暮らしができる。表向きはそのような所かもしれませんが、実は他の人といかに交わることができるかを内包して考えているはずです。兄弟、家族、そしてご近所からまだ一度も顔を合わせた事のない世界の人間に思いを発する事が深層心理として存在しているはずです。
これらのバランスが適切に完璧に求められたならば、イコール幸せな人生が送れた事になるはずで、どのように振舞えばと考え抜くことが最近自分の生きがいとなっていました。今更と笑われそうですが、こんな単純な考えるべき事を見逃している人の多いこと。

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