場内は永ちゃんに会える、永ちゃんのステージを見るという
期待と興奮が静かに漂っていた。席の間の通路をステージに
向かって一段一段降りてゆく。いつもなら、途中までだが
今回は一気に最前列まで降りた。私は、あえて係員にチケットを見せ
座席を確認した。「cちゃん、ここだって^^。」と席に着かせた。
彼にとって17年振りのコンサートだという・・・
「どお、17年振り、最前列。ここなら立たなくても永ちゃんバッチリだ。」
目を見開き、ただ笑うだけのcちゃん。小柄だから、もし中段以降の席なら
肩車を覚悟していたが、(爆)そんな杞憂は消し飛んだ。
最初、最前列に気を取られ気が付かなかったがBGMは70年代のハードロック、
ツェッペリンの曲が流れている。そういえば20才の頃、今のワイフと武道館へ
ツェッペリンのライブを観に行ったことを思い出した。
ふいに「checkmanさんがいるから、こんなとこまで来れた。」と
先のRさんがやって来たり、永ちゃんコールをしようとやって来た青年。
係員にすぐ制止されていたが、私は、あのコールを煽る姿がどうしても
好きになれない。始るまでのあの緊張感を静かに楽しませてもらいたい。
我々より先に座っていた男達がいたんで、一人にファンクラブからですかと
聞いたが意味不明の返事。開演寸前になって別の男が現れ
チケットを係に見せ何やら交渉。すると座っていた一人が立ち去り
後から来たのが正統な客で、その客も連れが来ないので
残った男にはそのままでいいよと・・・・・・
つまり、最前列のキャンセルを想定しての「キャンセル座席狙い」とみた。
なる程、そういう手があったかと感心。目の前の闇に包まれたステージは
銀色の光を放つ楽器類が並びスタンドマイクも静かに主人を待っている。
数名の警備の係員が観客とは逆に対峙している。
Cちゃんと一緒に後ろの客席を振り返って見る・・・
「永ちゃんはこの情景見ながらやるんだ。」と矢沢の気分をほんの少しだけ
味わった。やがて開演時刻がやってきた。
そして開演のアナウンス、エ−チャン!コールが沸騰する。客電が落ち
ステージが閃光のように煌めく!観客総立ち!警備員構える。
あの戦慄のイントロが唸る・・・・・・永ちゃあん登場!!!!
●70年代後半、E.C山梨支部時代の矢沢ファンファミリー(笑)
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