★HOTEL GRAN DERBY はバルセロナ市内の北西に位置するホテルだった^^
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http://ratestogo.com/Hotel-Discounts/Specials/Gran_Derby_Hotel_Barcelona
午後と明日の終日は自由行動。ルームナンバー131の部屋で一旦、寛いでから近くを
散策することにした。M氏が「なんかピザでも喰いたいな^^」という、そりゃそう
だろう、このところ、ろくなモノしか食べてない。
非日常のツアー、異国生活の日々、緊張感と好奇心が交互にジャブしてくるから食欲
やメンタルな部分も減退気味になる...さてスペインに果たしてピザ屋があるのか?
フロントへ降り係の男に聞いた。フロントの男は一旦は首を捻ったが思い出したのか
地図を広げ、この辺にあるよと迷路のような地図の一角を指差し、ボールペンで印を
書いてくれた^^ようし、財布も持った、いざ出陣。雨が降りそうな気配であったの
でマドリッドのお土産屋で買ったビニール傘を持ち、Hも同じ傘を買ったのだがトレ
モリノスでバスの中に忘れ無くしていた^^M氏は折り畳み傘の用意周到派だった。
さすが歳の功^^地図を頼りに小型の薄汚れた車やトラックが行き交う通りをピザ屋
がありそうな方面へと歩く。僕の腕時計には磁石(コンパス)が付いているので方角
を間違うことは無い^^初めての一人旅の時も磁石付きの、この時計は役立った。
狭い石畳、迷路のような市街に入ると太陽も見えず方角が分らなくなってしまう^^
それと必ず現地の地図を手に入れる。ちなみに路上のブックスタンドで「マパ」と言
えばあるはずだ^^先ず現在地を確認し印を付ける。そして歩く道筋に線を書き込む。
ちょうど、洞窟探検の帰還用ロープと同じ要領ってこと。俺も用意周到派、というより、
すべて一匹狼的な生き方をしてきたから自然にそうやるしかなかった。
★
石やコンクリートで出来た、バルセロナのたたずまい時折、大きな木々が見える三人
は観てきたスペインの感想や仕事のこと、身の上話しなど思い付きで喋って歩いた・・
と、小さな食堂の前に通りかかった。「にいっちゃん^^こういうとこで喰ってみた
いじゃん。」こう言うとM氏が立ち止まる。開いたドアから店の主人の姿が見える・・・
「ア−?オッケー??」と中に入りたい喰いたい、というゼスチャーをしたら白いちょ
っと汚れた前掛けの旦那は手を振って「Non..★※△〜6^^★」どうも、まだ開店
前のようで、風体が悪い野郎共だから追い払われたのではなかった(安心爆^^)
スペインはシェスタ(昼寝)の町ともいう、日照時間が長いから昼休みを長く取る、
その分、夜の営業が長いと聞いた。看板、観たらOpen6:00、まだ時間があり過ぎる..
また希望のピザ屋へと歩く。やがて、その広げた地図の丸い印の処まで来た、周囲を
見回すとありました^^PIZZA^^の文字。赤い地の看板「ここだ^^」とばかりに持っ
ていたビニール傘を片手に指し示す俺^^安堵の二人、通りを渡って店に入る。
やはり赤いシートの座席に座ると店内を見回す^^客は他に居ない?
ピザは本来スペインのものではないので新興飲食産業らしい(大袈裟^^)
ちなみに僕が初めてピザなるものを食べたのは新宿時代の二十歳、新宿コマ劇場近くに
あったジローとかいう店で付き合っていた彼女(現夫人^^)とデートした時だった^^
おお、こんなウマイものがあるんだと驚愕^^(どっちでもいい話ですが^^)
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奥にいた男子店員、おっ来たな^^ハポン人?チャイナ?ベトコン?アジアの友人いら
っしゃい^^みたいな顔をしてメニューと水を運んできた。
「何にする?」俺^^メニュー観ていたM氏「ピザのこれ^^」とメニューの商品写真
を指差す、字が読めない?とは先輩に失礼でごわす^^Hは?「俺も同じでいい^^」
俺「違うのすれば」H「じゃあ、こっち。」彼らは嬉しそうにワインとビールとピザを
頼んだ・・男子店員メモる。俺は「グラスビアッアーセルベッサ。」と人指し指を立て
ビールだけにした^^M氏が言った。「えっピザ喰わないの??」俺もしくは僕「うん
^^ビールでいいっす^^」そして、ビールとワインが運ばれバルセロナ後半まで事故
もなく無事なツアーに三人でグラスを掲げカチンッと音を鳴らして乾杯した。
それぞれグイ〜ッと飲み干す^^アルコールが沁みて食欲が出てきた頃に、やがてブツ
が運ばれて来た。それはデカイピザ^^それを見た彼らは言った。
「こんなに喰えねえよ・・にっちゃん食べるう??」「うん、喰ってもいいの?」その
言葉を待っていた僕でした(爆^^)


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