そこへ、あの日本人スチュワーデスさんがまた通りかかったので「すいませんウイス
キーの水割り、ダブルで。」とお願いすると、しばらくしてプラカップに入れた水割
りを持って来てくれた^^それは波波と注がれた黄金色をした水割りであった。
口に滑らせるとダブルというより濃いめのトリプルであった。^^
しばらく舐めていると次第に脳髄が痺れスペインでの光景が浮かんでは消え浮かんで
は消え、帰宅後の妻の再会に心を馳せた・・・
前席の背中にあった機内ブックに目を通しているとフランスのファッションや化粧品
の広告の後に機内で販売の腕時計のページがあった。
BOSSと書かれた四角い高級時計(※03)、2.490FFとある、BOSSといえば、かの
矢沢のお父さんも昔からスタッフからボスと敬称されているそうだ。しかし、若くし
て成功を収め、自らをボスと呼ばせるには、半端な度胸では出来ないと思う。
自らへ常に戒めと広げた大風呂敷への裏打ちの努力。同じ年代に生を受けた男だが俺
より25年は先を生きていると昔から感じていた。もう追いつくとか追うなどのレベ
ルでなく共に生きているだけでいい・・・と思うようになった^^
★
酔いもあったのか妻の親父さんのお土産に奮発することにした。パーサー室へ本を持
参して水割りを作ってくれた、あのスチュワーデスにオーダーした。狭苦しい棚の箱
から、それを取り出して渡してくれた。オマケだといって丸い缶に入ったチョコレー
トも二つくれた・・・本来、禁煙だという機内だったが、そこはカーテンで仕切られ
喫煙出来るようになっていたのでタバコを吸った・・・・・・そこへ白人の小柄な男
と女が入ってきた。黙って向き合っているのも、つまらないので片言で話しかけた。
「Where from your country?」どうやら、フランス人でタヒチ島でペンションを
経営しているという。本国で彼女と結婚のため帰国したが、また東京経由でタヒチへ
戻るところだという。それはコングラッチュレ−ションとオマケでもらったチョコレ
ート缶を一つ差し出し、その新妻にプレゼントした。彼は東京の品川に住んでいたこ
ともあった言う。僕は昔、初めてパリに行ったことや、シャンゼリゼ通りやロワ−ル
古城巡りの素晴らしかったことを片言の英語とジェスチャーで伝えた。
すると僕のシャンゼリゼの発音がおかしいのか「ションゼリーゼ」と鼻に抜けた言い
方をして三人で笑った。その男が↓のサイトの写真右端の男だった、偶然見つけた。
ネット時代は凄いっす(爆笑〜〜)
●タヒチHP
http://www.mauarii.com/htdocs/pages/accueilJ.htm
(いつか行ってみたい気もする^^)
※03:義父へのお土産、BOSSの腕時計、先年義父が病いに倒れ寝たきりになった時、
見舞いに行った妻が義母から「お父さん、もう使わないから・・・」と以前
誕生祝にプレゼントしたミノルタα2000のカメラと共に僕の所に帰ってきた。
やがて、息子か子孫に渡っていくだろう・・・我家の歴史として大切にしたい。

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