エールフランス・AF276便は無事、AM8:00過ぎ成田空港へ舞い降りた。
成田空港といえば開港にあったって当時、反対派と称する学生や運動家と
それを排除しようとする機動隊との闘争が繰り広げられた。当時は農民の
土地を国家権力で奪われるなどと、一見ごもっともな名文で、未熟な僕な
ども中途半端な目で眺めていたが、時が経ち左翼の陰謀であったことが分
るようになった。島国日本にとって空港は空の玄関口でありグローバル化
する世界にあって、それに応じた空港にするべきで当時、伯父貴なども跳
ね上がった学生の姿を憂いていたことを覚えている。あの頃デモに参加し
ていた学生は現在は如何に思っているのか?知りたいものだ。
テレビによく出る派手な衣装とサングラスのテリ−なんとかという男もデ
モの投石で目を怪我したと聞いたが、ええ加減な正義ぶった物言いで、や
っているが、だいたい屋内でサングラスなどしてモノを言う奴の話など眉
に唾した方がいい。タモリも(爆^^。例の将軍様もサングラスの愛用者
だ^^それもグラデーションのかかったやつ。相手には自分の目を見せず、
自分の足元だけは見えるようなサングラスで国民に向かって言うことは所
詮、自己保身以下、何ものでもない。また、脱線した(すまそ^^。
皆、神妙な顔つきで入国審査を済ませ、トランクを受け取る。それぞれの
表情はちと旅の疲れを感じさせ、悲喜こもごも散って行く。中にはトラン
クが壊れたものもいたようだった。パリ・ロンドンのお土産や想い出が、
そしてサラミやソーセージが、ストーンズのカレンダーが詰まったトラン
クを宅配業者に依頼し、先ずは一件落着。日本に無事帰ったという安堵感
に浸る。忘れていた喫煙を思い出し「ママ、ちょっと吸ってくる」と近く
のドアから表に出たら何と蒸し暑い日本の太陽が眩しかった。
パリで買った高かった^^マルボロを一本取り出し火をつけ周囲を見回す
と浅黒い外人が数人、仲間の迎えの車に乗り込むのが見えた。
『おい、日本で悪さするなよ。』などと吸い込んだ煙を吐き出しながら思
った。彼女と合流し、例のサングラスを免税店での捕獲作戦が残っていた
が、免税店フロアーに戻る術が分らず結局、彼女はサングラスを手にする
ことはなかった。(ゴメンね^^ママ^^)
京成ライナーに乗り込み日暮里へ向かう。良く晴れた一週間振りの日本の
9月16日、日曜日。クーラーが入った電車内から外を眺めると成田山が
目に飛び込んできた。思わずシャッターを切る。日本の風景^^
彼女と座席に座りツアーの余韻を楽しんで目をつむっていると車内の若い
女の子の話声がアドさんの声に聞こえる。おじさんの話声はフランス語に
聞こえる。何とも不思議な感覚である。日暮里から山手線に乗り換え池袋
へ、彼女がトイレにゆくというので一旦外に出てタバコを吸いながら街並
を眺めると黒髪の人々と漢字の看板が否応無しに目に飛び込んでくる。
まさに我が国日本だ。西武池袋線で練馬に着く。行き交う人々は皆、日本
人(当り前だ爆^^暑い陽射しが照りつけ汗ばむ。彼女の実家へなだれ込
み、義母と彼女の姉に御礼と無事、帰国の報告。シャワーを浴び、しばら
く談笑して姉から昔、僕が作った風林火山Tシャツを借り身繕いを整え、
山梨へ向かった。陽の傾き始めた新宿西口から身延行き高速バスに乗る。
バスは中央道をひた走り、笹子トンネルを抜けると勝沼。甲府盆地の夜景
が広がり我が郷土へ帰ったと実感^^しかし何だかおかしい、夜景の灯り
がヤケにハッキリ見えるではないか?隣の彼女にそのことを告げると彼女
もそうだという。パリ・ロンドンでの一週間、視線の先が常に遠くの景色
を観ていた生活だったからなのか?目の水晶体が回復したの?やがて見慣
れた夜の我が街並が見えてきたが、何か違った匂いを感じていた。
やがて出発した古市場の停留所に着く運転手に礼を言って下車。近くのコ
ンビニで氷りとウイスキーの小ビンを求めてから長男の車の迎えで自宅へ
帰還。一週間振りの家は何事もなかったように迎えてくれた。
母にも無事の帰宅を告げ部屋に入る。身繕いを解き放ち彼女と水割りで乾
杯!朦朧としながらも撮ってきたビデオでまたパリ・ロンドンへ出発した
のであった。(大爆笑^^
アドさん^^メルシー!パリ・ロンドン!ありがとおぉぉぉぉぉ〜!!!
★読者の皆様、長きに渡りご愛読、誠に有り難うございました。
どうぞ、良き新年をお迎え下さい。
近日また「後日談」もあります^^ったく、しつこいんだから(爆^^
またの出会いを楽しみに!GOOLUCK!
●本編「ADOKAを訪ねて10.000km!PARIS&LONDON TOUR 2007」を
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