4月に一度発情が来て、その時に兄さんと交尾しちゃった姫…。それ以降2度目の発情が来ない…。不安になりK市で一番人気のF病院へ連絡して話しをした所、子供が出来ていないのなら次の発情が来るものですと言われ、兄との事を話すと、睾丸が体の中に入り込んでいる子もいますと不安をあおるような事を言われた(-_-;)。手術をお願いしたいと言うと“姫ちゃんはあごの骨が折れているので全身麻酔は出来ませんが錠剤を首の後ろに入れるという事は可能です、ただし、効果は2年ほどで3回までしか入れる事ができません。その錠剤を入れるにしても妊娠していたなら無理です”との事…
私は貧乏です…何度も病院へ連れて行くのはほぼ無理。一度で済ませたいのでF病院は諦めました。それにしても3回までしか入れられないというホルモンの錠剤。それ以降はどうするんでしょう?猫、長生きだよ…
次にK市のO病院に聞いてみた。もしかしたら妊娠しているかもしれないのですが手術をして貰えますか?と聞いたら、「妊娠した猫の中絶避妊手術はしていません」だそうです。そこの病院でも全部摘出するのはやらずに首の後ろに錠剤を入れるらしい。
「じゃあ…産ませてから処分するという事ですね…」と聞くと「そういう事になりますね」だそうだ。
もう、この時点で私の気持ちは暗く落ち込んでいたのです…もし姫さまが妊娠してて、その子が生まれても育てられない。どうしよう、どうしようと頭の中がグルグルになってました。
その挙句にモデムも壊れるし…呪われている…と考えてしまいました。2008年の5月は今までにないぐらいに私にとってついてない。ツキに見離され何かが憑いた??
それでも手術をして貰わなければならない。本当に妊娠しているかどうかはわからないけれども、もしも妊娠していたら大変な事になる。とにかく手術してくれる病院を捜さねば。歯医者の待合室にあったタウンページで動物病院を調べる。仙台、石巻にはたくさんの病院があるがちょっと遠い。岩手県だ、一ノ関、大船渡、陸前高田。ネットで検索したら隣の陸前高田の動物病院が出てきた。よし…と連絡した。「もしかしたら妊娠しているかもしれないのですが…」いつ発情が来たのか聞かれて、おっぱいは?おなかは?と聞かれ、「お腹に子がいるなら早く手術してあげないとだな、連れて来なさい」気持ちがスッ…と軽くなったその瞬間でした。私はうだうだと一人で考え込んで先へ先へと悪い想像を膨らませてしまうタイプです、いつも最終的には考えてたほどではなかったという事が多いのですが、そこに至るまでがとにかく色々頭の中でシュミレーションしてしまうのです…
5月28日に姫ちゃんを連れて陸前高田市のS病院へ行きました。看板のところを入ると黒い瓦屋根の立派な家が正面に見え、その家の脇にプレハブの病院が…ちょっと心配になったけれど、それでも救いの神です。中に入るとちゃんと病院でした。先生はそうですね、犬猫の先生というよりは大動物の先生という感じの方でした。あまり神経質でなさそうな感じです。キャリーに入ったままの姫を体重計に乗せ、マイナス1.5キロで体重を出し、おもむろに注射器を出してきて、ブツブツと暗算して注射器に薬液を入れました。出しますか?うん。姫を診察台の上に乗せる、姫はおとなしく先生がおもむろに首の後ろに先ほどの注射をズブリとしても鳴きもしませんでした。それは麻酔だったようです

患畜の健康状態を確かめる事も顔を覗く事もせずにおもむろに麻酔っていうのには驚いたけれど…
それでも手術をしてくれるというだけでもありがたいと思わねば…でもちょっとだけ闇の堕胎屋を想像してしまった…^_^;
。だんだんと目がトロン…としてきた姫さまに「がんばってね」と声をかけ29日の午前中に迎えに来る事にして、あとは先生におまかせして帰りました。
みけさんの時は大変だった事をふと思い出しました。とにかく暴れまくって、病院の何かの台の下に入り込んでシャーシャー言っているみけさんに先生が麻酔を打ち、あっという間に眠りに落ちたみけさんを見て泣いた私でした。あの時は誓約書にサインと印鑑だったので今回も印鑑持参で行ったけれど、必要ありませんでした。
先生に「明日迎えに来る前に電話しますので料金を教えて下さい」と言うと「うちは避妊手術は2万!お腹に子がいたら3千円増しだから」と言われました。安い…みけさんの時でも3万だったのに、2万とは、重ね重ねありがたい。
その日の夜はお布団に入ってくる姫がいなかったので寂しかったです…。兄は、なんだか一人で張り切って暴れてました。おまえは寂しくないの?姫ちゃんがあの病院で一人でお泊りしてるかと思うとかわいそうでなりませんでした…
もう、姫もいないと寂しい家族の一員です