『 われらは新たな美を創る
美学は絶えず移動する 』
農民芸術概論
農民芸術の本質
……何がわれらの芸術の心臓をなすものであるか……
もとより農民芸術も美を本質とするであらう
われらは新たな美を創る 美学は絶えず移動する
「美」の語さへ滅するまでに それは果なく拡がるであらう
岐路と邪路とをわれらは警めねばならぬ
農民芸術とは宇宙感情の 地 人 個性と通ずる具体的なる表現である
そは直観と情緒との内経験を素材としたる無意識或は有意の創造である
そは常に実生活を肯定しこれを一層深化し高くせんとする
そは人生と自然とを不断の芸術写真とし尽くることなき詩歌とし
巨大な演劇舞踊として観照享受することを教へる
そは人々の精神を交通せしめ その感情を社会化し遂に一切を究竟地にまで導かんとする
かくてわれらの芸術は新興文化の基礎である
宮沢賢治 農民芸術概論より引用
1926年は宮沢賢治30歳の年。8月には羅須地人協会を設立し、11月頃から定期的に集会を開いたそうです。
ああ、あの板張りの部屋で、何を語り合ったんでしょう。熱いものを持っていた人々の集まりならば、火鉢一つの冬の花巻でも寒さを感じる暇が無かったのかもしれません。
【12月:チェロを持って上京。上野図書館やタイピスト学校で勉強。オルガン、チェロの練習、エスペラントを学習。29日、帰郷。】
…と年表にありました。いいな、東京…宮沢賢治は金持ちだなあ…わたしもシャンシャンに会いに行きたい(-_-;)

3〜5℃だったとyahoo天気が言っているのだが…ウソだねきっと。買ったお肉が悪くなるんじゃないと思うぐらいの車内だったもの。
明日は9℃だと?