発端は相続税か。
と思った格差大好き人間の俺がいます。何か文句有りますか?
いくつかのブログが取り上げてる大阪府による道路用地の買い取り問題ですが。
もともとの原因を見ると一概に土地を売らなかった方を責められない俺がいます。
大阪府も適切な値段を提示していたのだろうけど、それがどの程度の値段だったのか。
「ネトウヨのブログ」様にてこの件を分かりやすくまとめていたので引用させていただきます。
「園児を盾にする狂気の左翼」より
http://wind.ap.teacup.com/netuyo/771.html
>・第二京阪の土地の取得が始まる。
・道路建設に反対する園長は売却拒否。
計画用地を自身の経営する保育園の農園として使用する。
・土地収用委員会によって土地の所有権が西日本高速道路に移転。
・園長は土地の代金の受け取りを拒否。
・裁判所の立ち退き命令が出るも無視。
・園長が父親から相続した農園の土地は20年耕せば相続税免除だったが
19年目で所有権が移転したので相続税2300万円の支払いを求められる。
・今年もイモ植える
・西日本高速道路は大阪府にイモ撤去の代執行を依頼。
・代執行の通告が来る<
他の部分はともかくとして。
俺が問題だと思うのは「相続税」のところ。
相続に税金をかけるって、どういう事だよ。
それって継続や継承・相続への負担だろうが。
これを支持するのが左翼だってなら分かるが、保守派や右翼がこんな税金を支持しちゃだめだろうが。
保守派の基本は「相続」ですぞ。
辞書を引くと政治的な「保守」の語源となったコンサーブという言葉には「蜜蝋で保存する」という意味があるらしい。
が、とある本でこのコンサーブについて次のような事が書いてあった。
「コンサーブには『相続』という意味がある」と。
厳密な言葉の意味とは違い、何となくそんな雰囲気がある、そういった意味合いが慣用句のように使われている、という事なのかもしれない。
英語をたしなまない俺には詳しいことは分からないが、さほど間違ってはいないと思う。
左翼とはこれまであった全てを否定する、歴史を否定する、培ってきたものを否定する。
相続とは「これまで」と「歴史」と「連綿と受け継いで培ってきたもの」を受け継いでいくことだろう。これを否定する、これに負担をかけるのが左翼でなくてなんであるのか?
また、相続財産は生きてるうちに蓄えたものの全てであり、それを受け着くことで後代は先代よりはマシなスタートを切ることができる。
が、相続税はそれを否定する。
こんな税金を支持するのが保守派というなら笑うしかない。それはギャグなのか、と。
相続税を払うのはたいてい資産家である。一般庶民には関係がない。
だから庶民からは支持されるのだろう。
で、資産家に払わせるから庶民は全然問題ないので「何故払わないのか!」と叫ぶ。
これが保守派や右翼だったら本当に大笑いする所ですよ。
思い出してもらいたいのは昭和天皇陛下崩御の時。
あのとき、皇室は相続税の支払いを命じられた。
で、これに反対したのは誰だったのか?
保守派であるのは当然だろう、と思う。
で、その保守派は陛下以外は、皇室以外は払えというのだろうか?
陛下だけが大事で、その他の人間はどうでもいいのか?
だとしたらよほどの愛国者でない限り日本から資産家が逃げ出すだろう。というか逃げ出して海外に行ってる資産家は多い。
それでも相続税を支持する連中はいるだろう。
そういう根性が左翼の連中が保守派や右翼を名乗ってるからどうしようもない。
金を汚いもの、不浄のものとでも思ってるのだろう。そういう教育を受けてきたのだろう。「金にこだわるな」と言われてきたのだろう。俺もそうだ。
だが、そういう連中は金にこだわってないのだろうか?
そんな事はないだろう。
そういうことを言う連中に言いたい。
「じゃあ、あんたが率先して金を捨ててくれよ」と。
捨てることも出来ないのに「金にこだわるな」とか言っても説得力がない。
また、実際に金を捨てることが出来たとしても、それはそうしたい人間がやればいいこと。そんなホームレスになるしかない生き方を何でしなければならないのか?
金を捨てればホームレスになるしかない。
そこまでいかなくても、最近はやりの下流社会直行は確実である。
金にこだわるな、金が全てでない、と言ってきた結果がフリーター問題であり、ネットカフェ難民であろう。例外もあるだろうが、金にこだわらなければそういう生き方しか残ってない。
全ての人間がそんな生き方を好んでる訳ではないだろうが。
だが、そんな生き方をしてる連中が知らず知らずのうちに求めているのは、「金にこだわらない生き方」ではないのだろうか? 無意識のうちに求めているそんな生き方に沿った人生を歩んでる、というのも可能性として否定できない。
話がそれたが、土地収用の話である。
悪いことではないと思う。
が、土地の所有者がこれだけごねた理由が相続税の負担が理由だったら、この事態を招いた一因に相続税があると考えてもおかしくはあるまい。
こんなくだらない問題を今後も再発させないためにも、相続税なんてものはさっさと撤廃するべきである。
バブルの頃、土地の値段が上がった時代。
東京では古くから住んでた人達が何千万円もの相続税を負担させられた。
昔から、江戸時代から住んでた人とか明治になってから引っ越してきた人とかには、そういう人もいるだろう。ごく普通の庶民であってもそれはありえる。
そういった人達とは関係無く、土地の値段は上がった。だから相続税をふっかけられた。
悪いのは上昇した土地の値段か、それとも相続税か?
これで土地の値段というならあんたは共産主義者だよ。さもなきゃバカだろう。
そんなふざけた税制度である相続税をいつまで続けるのか?
保守派を名乗るならばこんな税金はさっさと廃止するよう訴えるべきであろう。
そうでないならば、持ってる資産の多寡に関わらず平等にあなたも相続税を払うべきである。
世の中には金持ちを攻撃して楽しむ連中がいる。
庶民と金持ちは関係無い、悪いのは金持ちだという連中がいる。
そういう連中が国民を「上流」と「下流」に分断して双方の対立をあおる。
人は平等だと言って平均から外れた連中を攻撃する。
相続税はそうした連中の求める上流攻撃の一つの手段である。
ここで言う連中というのがいわゆる左翼であるのは説明するまでもないだろう。
保守派の連中はそれでも相続税を認めるのだろうか? だとしたらそんなのは保守派とは言えないだろう。偽装保守とでも言うべきか。
相続税がなくても「第2京阪道路の用地買収に応じなかった門真市の北巣本保育園の畑」とやらは首を縦に振らなかったかもしれない。
しかし、相続税があるならば、収容代金に相続税分の金額を追加するのは当然だろう。俺だったらばそれを要求する。でなければ徹底的にごねるだろう。
そんな事を考えております。

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