2007/11/28

夕闇の駅/櫻隼氏 & 美濃赤坂駅/USO800鉄道氏  霊魂補完計画

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2007参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

スクリーンショット部門から、実在風景再現系の秀作を2つ。

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<夕闇の駅 by 櫻隼氏>

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<美濃赤坂駅 by USO800鉄道氏>

言うまでもなく、これらの作品へのボクの関心はVRM世界征服計画抜きには考えられない。諸兄ご存知の通り、量的な意味で世界征服計画を引っ張っているのは、第一には他の追随を許さぬまゆきち氏であり(余談ですが、次回更新で再現駅数が1,000の大台を突破しそうですね、これはこれで何かお祭りにしたいところです>ネットVRMユーザー各位)そこから大きく遅れを取りつつ続くのが、かく言うボクである。

しかしながら、まゆきち氏にせよボクにせよ、アプローチは異なりつつも、基本的に質よりも量、一発花火よりも安定した定期リリースを重んじているので、全体としての業績の評価はともかく、個々の作品の出来不出来を問えば、あまり褒められたものでないのもまた事実だ。

意味するところは、まゆきち氏もボクも、VRMの楽しみ方の1つとしての“実在の鉄道風景の再現”をそれぞれの方法論で唱導しているのだが、その一方で、質よりも量を重んじている(これはこれで意味がある、とボク自身は思っている)がゆえに「VRMはこの程度の鉄道風景しか作れないのか」という印象を、見る者に抱かせている可能性は否定できない。いや、確実にそうだろう。本質的に観客というものは、結果のみを見てそこに至る経緯や目的を省みないものであるし、また、表現者はそれを観客に求めるべきではないのだ。

そういう問題意識が根底にあったので、櫻隼氏USO800鉄道氏の、いずれも写真と見紛う出来のスクリーンショットには、大いに励まされるとともに、いくら量を優先しているとはいえ、このレベルの作品を量産することが叶わない自身の不甲斐無さに忸怩たる思いである。

まぁ、それはさておき。

この2つの作品に共通しているのは、スクリーンショット取得に特化していない点である。その証拠に、ご両所ともに動画別アングルからのスクリーンショットを既に公開されており、これまた素晴らしい出来である。これは、部門賞作が数度でもアングルを異にすると作品の価値が激変してしまうであろうことと対象的であり、VRMが本来、任意のアングルから仮想世界を眺めることを可能にすべく設計されていることを思えば、むらP氏には恐縮ながらも、VRMの本当の表現能力のデモとして相応しいのは、ここに取り上げた両作品だと言うべきだろう。

願わくは、ご両所ともに次回のレイアウトコンテストでは、その力量を出し惜しみすることなく(櫻隼氏は既にその実力を証明済みではあるけれども)並み居るライバルたちを震え上がらせて欲しい。ご両所の今回の作品は、然るべきギミックを組み込んでVRM4部門に応募していれば、45-50s氏の王座を脅かしたに違いない、と少なくともボクは思っている。不躾ながら、必要があればスクリプトについては援助するので。

そして、もし気が向いて時間が許すのであれば、その表現力でもって、まゆきち氏やボクに出来ないアプローチの世界征服にもご協力いただきたい。ボクが(そしてまゆきち氏が)量でもって世界征服計画を継続し続けるのは、彼らのような才気溢れた人々の質に衆目を集めるための舞台を、常に整えておくためでもあるのだから。
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