2005/8/19

#13 元祖無理やりストラクチャ−こてつ殿  VRMユーザー紳士録
今回は、拙者のVRMレイアウト作りの原点となったこの方をお招きしました。

VRM侍(以下侍): よろしくお願いします。
こてつ氏(以下こ): 楽しく拝見しております。はやたまさんもお元気そうですね。記事を見て嬉しくなりました!

● 無理やりストラクチャの唱道者

侍: まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
こ: 神戸市北区の出身ですが、現在は若狭地方にあるとある港町の北陸線の線路際に住んでいます。職業は電車には不可欠な電気の製造?にかかわる仕事に従事しています。
侍: 電気の製造・・・ですか。そういえば、VRMで作っておられましたね、ダム。さて、その「ダム」こそが、かく申す私をVRMの深みへと誘った一因なのですが。
こ: そう言っていただけると光栄ですね。
侍: こてつさんがVRM2時代に提唱された「無理やりストラクチャ」の発想は、現在ではネット上のVRMレイアウト職人たちの基本スキルの1つになった観があり、その功績は賞賛に値すると思います。そのへんについて、伺っていきたいのですが。
こ: 無理やりストラクチャーのアイデアは、「無い物は作るしかない」という単純な発想からです。私がイメージするレイアウトは、比較的ローカルなものや特殊な情景、たとえば峡谷鉄道などが多く、都会的なストラクチャーを主体とした既存部品は使い辛かったのです。
侍: VRM3の第3号あたりで随分救われましたが、VRM2時代はローカル系の情景に似合うストラクチャといえば「わらぶき農家」ぐらいでしたものね。ここらへん、特に30代以降のVRMユーザーにとっては辛いところでした。
こ: 私は小浜線からSLが消える1年前にこの世に生を受けた、完全な昭和型です。やはりローカルな情景を作りたいですよね。ただ、ストラクチャー自体をデザインすることは不可能なので、既存部品を組み合わせそれなりに見える物を作ることにしました。その第一弾が、V2時代の黒部峡谷鉄道レイアウトに登場した宇奈月ダムです。その後いくつか作りましたが、今見ると説明しなければ判らないものばかりですね。
侍: そんなことはないですよ。こてつさんの作品群がなければ、私自身もVRMを続けていたか疑問ですから。

● VRM2時代の思い出

侍: さきほども触れたように、無理やりストラクチャは既にVRMユーザーの中では常識になっています。提唱者であるこてつさんから、後に続いたレイアウト職人へ何かメッセージをいただけませんか。
こ: 周知の事実だと思いますが、ある程度のところで妥協することが必要です。動作が重くなる要因にもなりますし、特に情景作りに関しては凝りだすとキリがなくなります。
侍: 妥協・・・ですか?
こ: 私もこの点で苦しみました。妥協できない性格なんです。
侍: むしろおっしゃりたいことは、妥協のギリギリいっぱいまで試行錯誤せよ、ということではないかと推察いたしますが。
こ: そうかも知れませんね。が、何事もほどほどに、ですよ。
侍: さきほど、先だってご登場いただいたはやたまさんのお名前も出てきましたが、こてつさんもVRM歴の長い方のお一人です。何か印象に残っているエピソードがあればご披露いただけませんか。
こ: 永鉄さんもおっしゃってましたが、当時のVRMユーザーで企画したVRMモジュールプロジェクトは楽しかったですね。
侍: そのお話は、よく出てきますね。
こ: 参加者で担当するセクションを割り振り一つの大きなレイアウトを作るんです。VRM2のシステムが、分割レイアウトに対応していなかったため苦労はしましたが、結果、十人十色のスタイルが融合したすばらしいレイアウトが完成しました。
侍: ネット上に成果物は残っていないんですかね。誰かupしてくれないかな、レイアウター図面とかスクリーンショットだけでも。
こ: あと、VRMを肴に毎晩チャットで盛り上がってましたね。懐かしいです。

● ライブスチームの魅力

侍: 少し本筋から離れてしまいますが、PCオンリーもしくはせいぜいNゲージ展開止まりのVRMユーザーが多い中で、こてつさんはライブスチームも嗜まれる稀有な存在です。この機会に、バーチャル世界の住人たちにライブスチームの魅力を語っていただけませんか。
こ: 何と言っても、限りなく本物に近い機構・運転を楽しめる模型だということです。私もNやHOを楽しんでいますが、蒸気機関車に関してはやはり蒸気で動いて欲しいと思うんです。
侍: 無論、個人的な好みの問題とは思いますが。私も蒸気についてはNでは受け入れ難いですね。
こ: 私が所有しているモデルは1番ゲージといって、ライブスチームの中では最小クラスなんですが、小さくても動く仕組みは本物と同じです。本当は、乗用5インチゲージがやりたいんですが、技術的にも金銭的にも難しいため、ネットで知合ったオーナーさんが所属するクラブの運転会に顔を出したりして、オーナーになるための技術と知識、それと家族への説得方法?等を勉強中です。
侍: 先だって、5インチの庭園鉄道を敷設した先輩の家にお邪魔したんですが。たしかに先輩、奥さんに離婚をチラつかされてましたから(笑)。技術・知識以上に「家族への説得方法」は重要かも知れません。
こ: 各地のイベント等で運転されることも多いので、機会があれば皆様も是非体験してください。見ているだけで十分楽しいですよ!

● さよならするのは辛いけど

こ: こうしてお招きいただいた席でなんですが、実はVRM関連の表舞台での活動は、今回の「VRMユーザー紳士録」を最後に完全引退しようと考えています。
侍: ・・・それは残念な限りです。
こ: 私がVRM関連のサイトを立ち上げた理由は、ユーザーの憩いの場となり、公開したレイアウトをネタに盛り上がってくれればという願いからです。しかし、子育てに時間を取られネタの提供すら出来ない状況となってから、既に3年が経過してしまいました。上の子供も4歳半になり、ようやく余裕が出てきたのですが、まだまだネタを提供できるほどの時間は取れそうにありません。そのような理由で今回の引退を決意した次第です。
侍: そういうことでしたか。予期せぬ引退のご表明ですが、無理にお引止めするのも失礼にあたるでしょう。
こ: 多分、誉め殺したいVRMユーザーを尋ねられると思うのですが。
侍: はい、そのつもりです。
こ: では、この場をお借りして。八方美人的な回答で申し訳ないのですが、VRMユーザー全てです。私のWebでVRMユーザーを対象としたアンケート等を実施してきましたが、全く無益なアンケートに100を超える回答を頂き本当に感謝しています。
侍: 無益ではないですよ。アンケート結果を見て励まされた人もいたでしょうし。現に私もご提供いただいたユーザー分布をベースに論考を書かせていただきましたし。
こ: なにはともあれ、あらためてご回答いただいた皆様に御礼申し上げるとともに、どうか皆様でVRMを盛り上げていってもらいたいと思います。
侍: 私を含め、他多くのVRMユーザーがネットVRM界を盛り立てていくと思いますので、気が向いたらフラッと立ち寄って声でもかけてください。
こ: いずれ息子がVRMデビューすると思いますので、その際は宜しくお願いします。
侍: 親子二代のVRMユーザーとは頼もしい。その日を楽しみにお待ちしております。ありがとうございました。

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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