2005/11/26 | 投稿者: ghost

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2005参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

誤解を招く表現になるかも知れないことを承知で書くが、moko氏の「3000-1500山間チックレイアウト」は、レイアウトコンテスト2005が呈した今後への課題を象徴する作品であったと思う。

本作は、今回の参加作中で最もミニマムなレイアウトであり、使用されたパッケージもVRM3第3,4号のみ、と最小である。つまり、この作品が今回のレイアウトコンテスト参加作の中ではボトムラインに位置するのだが、にもかかわらず、その技術レベルは決して低くはないのである。

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<moko氏作「3000-1500山間チックレイアウト」より>

これまでのレイアウトコンテストであれば、一部のエキスパートユーザーを除けば、必ずいくつかは「部品を置いただけ」「地形なし」「地形テクスチャなし」といった超ビギナースタイルの作品がいくつか散見されたものであるが、今回はそれがない。
前述したように、ボトムラインに位置する本作ですら「地形テクスチャーの活用」「非直線地形の造成」「複数部品を重ねての配置」といった、かつてはVRMエキスパートのレベルと考えられていた技法が多数盛り込まれている。
たとえば、ささやかなことではあるが、上掲スクリーンショットほぼ中央に位置する「ガード下児童公園」が、当然のように「フェンス」で囲まれ、かつ「街灯B」がさりげなく添えられていることに、私はいささか大袈裟ではあるが驚愕を覚えた。つまり、それほどに少なくともレイアウトコンテストに参加しようと考えるVRMユーザーのレベル平均が向上している、ということだ。
今回のコンテストで応募作品が極端に減った原因は,そのレベルの格差があまりにもあり過ぎるのと、ちゃんとしたVRM3の基本的な作り方を覚える前に面倒になって辞めた人が意外と多いような気がしてならないのだ。

そういう意味で、上に引いたおいちゃん氏の指摘は傾聴に値する。確かに「レイアウトコンテストに参加しようと考えるVRMユーザーのレベル平均が向上している」のは疑いない。が、そこへ到るまでの経路、すなわちおいちゃん氏の言う「基本的な作り方を覚える」までのパスが、未だ不明瞭だ。
拙稿「VRMテンプレート構想」でも指摘しているように、レイアウトコンテスト参加まで到ることが出来る人はそもそも才能に恵まれた人であって、何らかの外部的なキッカケを必要とする人が放置されているのではないか、つまり「面倒になって辞めた人が意外と多い」のではないか、ということになる。

たかが趣味、たかがVRM、何を大袈裟な話である。
が、私はこれを黙認する気にはなれない。なぜなら、これを黙認することは第二、第三のしおじ氏がVRMユーザーの中から台頭してくる確率を限りなくゼロにしてしまうから。そんなつまらない話はまっぴら御免だ。ゆえに、私は今後も迷惑覚悟でこうやって頼まれてもいないレビューを書いたり、電波を発し続けるだろう。少なくとも、私が安心して隠居できるようになるまでは。
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