2006/2/14

#20 VRMビネットの先駆者−啓明殿(後編)  VRMユーザー紳士録
前編はこちら】

啓明氏(以下啓): VRMの楽しみ方って文字通り十人十色だと考えますし、VRMにはそれが出来る自由度があると思います。VRMビネットも、あくまでも楽しみ方の1つの例示なんですね。それぞれが自分なりの楽しみ方を見いだしてもらえればいいんじゃないかなっと。むしろ、私なんかが思い付かないようなことをやってもらえれば。だから、VRM4EG本も、VRMはこうでなくてはいけない、と押し付けるのではなく、あくまでキッカケとして、「こういうスタイルもあったのか」と気付いてもらうもよし、「本にはこう書いてあったが、俺は別のやり方でいく」と反発してもらうのもよし、ってところですにゃ。
VRM侍(以下侍): それは重要なご指摘です。私も、そしてしおじさんもこれは思いを同じくしていると確信していますが、我々が示して見せているのは、あくまでもVRMを楽しむ上での1つの切り口であって、唯一無二の解答ではありません。ですので、「オッサンどもは引っ込んどれ!!」とか言って若手のVRMユーザーが我々を乗り越えていってくれることを強く希望しています。そのキッカケと言いますか、燃料にVRM4EGがなってくれるといいのかな、と。

● これからのVRMに期待すること

侍: 執筆に当たって、ある意味で我々は、個々人のもっている「VRMかくあるべし」みたいな主義主張は、書籍としての公共性に鑑み控え目にしていたところがあると思います。が、遠慮しっぱなし、もアレですので、これを機会に啓明さんが今後のVRMに期待すること、あたりを伺いたいのですが。
啓: 私の場合、開発側に期待するってことはしないんですよ。むしろ、与えられた物を如何に使いこなすかが楽しいところ。スクリプトなんかも自分であれこれやるんですが、始めはエラーとか出てなかなか思ったようにいかない。でも、いろいろ試してみてやっとうまくいった時の喜びは何物にも替えがたいものがありますね。
侍: 私も、その「喜び」を、より多くのVRMユーザーと分かち合いたいと願っています。
啓: この感覚は他の人に理解できるかどうか分かりませんが、私の場合、VRMを使いこなすということは、アドベンチャーゲームで謎を解いて行くのと同じなんですよ。つまり、開発者との知恵比べ。VRMに新しい機能が加わったとなると、よし、それを使って、しかも、開発者が意図しなかったようなモノを作ってやろう……みたいな? あるいは、TVゲームで裏技を探し出すような感覚?
侍: I.MAGiCの開発の方とお話しした際も、I.MAGiCがユーザーのそういうムーブメントに期待しているのは強く感じました。
啓: そういう意味では、開発者には、自由度をさらに高くしてユーザーが付け入る隙を残しておいて欲しいなっと。VRM3と比べてVRM4は、いろいろな面で自由度が非常に高くなっていると思いますし、私としても使い切れていない機能はいっぱいありますので、今のところ、お腹一杯って感じかしら?
侍: おや、やはり遠慮気味ですね(笑)。
啓: 別の観点から考えると、開発者インタビューにもありましたし、ハード記事にも少し書きましたが、VRMとPCハードウェアとの関係というのはあります。ハードとソフトの進歩は追い掛けっこなのですが、ソフトがハードの進歩を促す、ということがよくあるのです。
侍: 永遠のイタチごっこですね。
啓: いわゆる3Dゲームの黎明期、QUAKEとかDOOMが出始めの頃ですね、今まで使っていたPCでは処理が重過ぎて快適に遊ぶことが出来なかったんです。それで、みんな競ってCPUをアップグレードしたり、最新鋭のビデオカードに買い替えたりしたものです。QUAKEが快適に遊べるPC環境を持っていることが自慢になりましたからね。さらに、QUAKEベンチといって、その3Dゲームの中でベンチマークを計ることが出来て、この数値をみんなで競ったものです。このように、とあるゲームの流行が、3Dパソコンの普及に大きく貢献したわけです。
侍: 確かに。一般的に、ハードウェアの「開発」がソフトウェアに先行しますが、その「普及」はいわゆるキラーアプリケーションと言うか、エンドユーザーのニーズをかきたてるソフトウェアの存否に依存します。どんなに素晴らしい開発も普及しなければ意味がありませんから。
啓: というわけで、ずばり言って、VRMにはQUAKEの役目を果たしてもらいたいところです。これは、開発サイドにもユーザーサイドにも期待したいところですね。実際、「限界への挑戦」DirectX9チェッカーというものがありますし、F2キーを押すとfps値が表示されるというのは、QUAKEベンチを意識したものじゃないのかなぁと想像するところです。ユーザー側としても、VRMを通して、ビデオカードの自慢や評価する、なんてことが、もっとあってもいいと思うんですがね。現状では、CHOさんのところでやってられるくらいでしょうか。そういったハード関係についても、VRM4EG本が「キッカケ」となって盛り上がってもらえれば嬉しいところです。

● VRMは芸術である!

侍: ズバリ、啓明さんにとってVRMとは?
啓: 私にとってVRMは芸術なんですよ。音楽や絵画と同じ。そういう意味では、レイアウターは「絵筆」や「絵の具」ですね。つまり、3Dの絵を描いているわけです。VRMと絵画の関係は、はやぶささんのインタビューにあった通りです。思いっきり影響されていますよん。そして、どんな絵を描くかと言うと、これは、自分が想像……いや、「創造」した世界を具象化することに他ならないです。現実の鉄道を模写した場合も、そこには必ず作者の主観が入りますからね。この「自分独自の世界」を確立されているのが、しおじさんであり、Tatsuoさんですね。
侍: しおじさんもTatsuoさんも、レイアウト職人であると同時にアーティストであられる。
啓: 私なんかは、まだまだだなぁってところですわ。自分独自の街を作ろうと思っても完成した試しがありません。そこで、ミニレイアウトとかビネットを作って修行しているわけです。小さなカンバスに描いたスケッチ絵、それがVRMビネットの正体です。
侍: ではお約束ですが。そんな啓明さんが誉め殺したいネットVRMユーザーは?
啓: ここまでにお名前が登場した二大巨匠は改めて誉め殺させて頂くこともないかも〜ってことで、最近、注目させてもらっているのが、ころすけさんです。彼のblogにある「流通センター」などのショットは印象的でした。見た目以上のリアル感というか存在感が画面の奥からひしひしと湧いてくる迫力があります。彼は私の知らない「何か」を持っていますね。というわけで、コメットさんによろしく(゚-゚)ノ
侍: 私もころすけ師匠には、ただならぬモノを感じています。お身内にご不幸があったとのことで、しばし活動を休止しておられるようですが、また、破天荒な活躍を期待したいところです。本日はありがとうございました。また、VRM4EGプロジェクト完遂、お疲れ様でした。
啓: なにより、RADEONくんが頑張ってくれましたし(謎)。
侍: 啓明さんもお好きでんなー。

注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。
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2006/2/14

災厄の日  電波ゆんゆん
皆さんから見ると、ボクは繊細でナイーブでシャイに見えると思うんですが(ぉぃ)結構図太い人間なので大抵のことには動じません。が、そんなボクにも1年を通して1日だけ、耐え難い日があります。それが今日(VRM侍は翌日日付で書くのが常態化しているので書いている時点では明日ですが)です。

実は・・・

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