2006/11/28

究極リバースNO1H18/おいちゃん氏  霊魂補完計画

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2006参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

早く言及して欲しくてウズウズしていそうな人の分から片付けます。

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本作はVRM3の展覧会である。まず、そう申し上げておくべきであろう。そのくらいにテンコ盛りのこのレイアウトには、考えられる限りの高架バリエーション、電線を応用した吊り橋(アーチ橋を使っているのはちょっと変?)、ダム、各種の城郭、テクスチャを使った雪景色など、これまでVRM3で各種おこなわれてきたありとあらゆる表現技法が詰め込まれている。これでガーダー鉄橋で無理矢理作るターンテーブルがあればパーフェクトだったのに。

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同時に、それは本作の弱点でもある。上掲スクリーンショットが、審美眼的に耐える人は、そう多くはあるまい。部々分々には唸らされる作品ではあるが、全体を俯瞰したとき、作者が「何がしたいのか、何が伝えたいのか」が見えて来ない。この点は、大賞に輝いた櫻隼氏の作品が、徹底的に細部にこだわりつつも、全体として“現代ローカル風景”の表題の下に調和しているのと対照的である。しかし、それをもってボクは本作に駄作の烙印を押すつもりはない。むしろ、それは本作の真のメッセージを見落とすことにもなろう。

虚心坦懐にこのレイアウトを、それこそ舐めるように見て回って欲しいのだが、一見乱雑に配置されたように見える各々のガジェットが、決して放置されずに、隣接する一見して相性の悪そうなガジェットとちゃんと繋がっているのにお気づきだろうか?

思うに、おいちゃん氏が目指したのは、VRMに入門し、その魅力に取り付かれたユーザーが、鉄道マニアとしての薀蓄の鎧を身に付けることなく、初めてVRMに触れたときの純真な子どものような気持ちのままに、レイアウトをガンガン拡張していった、その極北なのだ。

それは、ひっくりかえされたおもちゃ箱のようですらある。しかしながら、妥協のない秩序も備わっている。鉄道マニアとしての知識が増えるにつれ「これが駄目だ、あれが駄目だ」と手を動かさず口ばかりが肥えていくユーザーが散見される中、己の感性の訴えるままに、これほどの巨大レイアウトを作り上げたおいちゃん氏は賞賛に値するではないか。

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ただ、願わくは氏にご理解賜りたいのだが、貴兄のそのスタンスは、少なくとも貴兄の現在の方法論では、他者と分かち合うのはいささか難しいと言わざるを得ない。他者に何かを伝えようとするとき、あるいは、何かに共感して欲しいとき、まず、相手の興味関心がどこにあるかを探り、一旦自分の好き嫌いを棚上げして、相手の胸中へ忍び込むべく妥協せねばならないことがある。妥協が言いすぎであれば、工夫と言ってもよい。

惜しむらくは、貴兄の作品(及び普段の言動)にはそれがない。だから、多くの人は、ボクが上記の通り読み解いてみせるような手間を惜しんで、一見して「なんじゃ、こりゃ!?」とレイアウトファイルを閉じてしまったり、貴兄の価値ある発言を読み飛ばしてしまったりするだろう。繰り返しになるが、貴兄の作品や発言には間違いなく一定の価値がある。その価値が理解されないのは、読み手/受け手だけの罪だろうか。

きっと氏は「わかってもらう必要など無い、自分の好きなようにやっているだけだ」と嘯くだろうが、貴兄が他者の理解を誰よりも強く欲していることは、多くのネットVRMユーザー諸兄が承知している。今後も貴兄には、気持ちよく、なるべくストレス少なくネットVRM界隈で活躍していただきたいと願うがゆえに、また“中年の星”として年若いネットVRMユーザー諸君に対する率先垂範を期待するがゆえに、ボクの言わんとすることが貴兄に伝わることを“VRM神社”に詣でて祈った次第である。開示悟入如我等無異、南無愛魔仮想鉄模道。
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2006/11/28

[本当にひどい]な話  電波ゆんゆん
昨日書いたコレのエントリタイトルが・・・

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