2006/12/1

Midtown Rambler/45-50s氏  霊魂補完計画

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2006参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

当人たちにとってみれば迷惑極まりない話であろうとは思うが、ボクはこの45-50s氏昨日取り上げたmoko氏とをもって、ネットVRM界隈の筆頭若頭と目しているのである。ゆえに、お二方の作品については、どうしても見る目がシビアになりがちなのである。

クリックすると元のサイズで表示します

あくまでもボクの推測に過ぎないが、どうにも本作には“迷い”がある。45-50s氏は、本作の着手にあたり、少なくとも以下のテーマをご自身に課したものと見える。

(1)必要最小限の面積の中で路線長を最大化すること。
(2)ただし、部々分々の風景は写実的にして、鉄道模型的な無茶な立体交差はしないこと。
(3)地形造成と部品配置を組み合わせて、ありきたりではない風景を作ること。
(4)スクリプトによる区間閉塞を組み込むこと。

たとえば、上掲スクリーンショットはテーマ(1)(2)を体現している部分で、一見並走区間に思える地上線・高架線は山中のループを介して繋がっており、同じ列車が両方の区間を走行する。が、これがたくみに地形の妙でわかりにくくなっているので、運転台視点で見る限りは同じところを繰り返し通過していると感じないように工夫されている。

クリックすると元のサイズで表示します

上掲スクリーンショットはテーマ(3)の例。地下を掘りぬいた見事な立体交差となっているが、いささか印象に薄い。これがボクが“迷い”と呼ぶ部分なのであるが、前述のテーマのどこに力点を置くかについて、作者の中でその製作の過程の中でいくどかのブレがあったようで、それぞれのテーマが、具現化はされているものの見る者の心を鷲掴みにするところまで至りきれていない、というもどかしさがある。

クリックすると元のサイズで表示します

テーマ(4)は、おそらく今回の参加作の中でもっとも作りこまれたものであり、信号通過時には灯火色に応じた換呼がログウィンドウに表示される凝り様である。が、惜しむらくは、換呼が信号機通過時におこなわれるため、やや興に欠く。

これは、閉塞動作(通過した信号を赤にし、連動して後続の信号を切り換える)をおこなうセンサーと換呼をおこなうセンサーが同じであることによるが、ここは手を抜かずに、換呼用のセンサーは信号機の手前に別途設けて欲しかった。

*     *     *

冒頭にも書いたように、ボク的には45-50s氏への期待が大きいだけに、やや辛口のレビューとなってしまった感がある。が、ボクは氏のテーマ設定を高く評価したいと思う。というのも、これらのテーマは“VRM4ならでは”だからだ。

テーマ(4)については言うまでもなく、なので(1)〜(3)について触れておこう。テーマ(1)〜(3)については、VRM3にはレールの高度設定に不条理な制約があったため、常にレールの都合でトラックプランや風景を考える必要があった。ある意味において、櫻隼氏の作品はこの制約の中での表現の極限に至った例の1つであると言えよう。

これがVRM4では格段に自由になった。逆に言うと、VRM4にあってはこれらのテーマに挑戦して初めて、その真価を発揮できるということであり、45-50s氏もそれに明に暗に気づいていたからこそ、本作に挑戦されたのだろうと思う。結果的に、時間の制約もあってかそれは徹底完遂されなかったように見えるが、それはそれで氏自身の新たな課題として持ち越していただくより他あるまい。

が、同時に本作は、翌年以降の参戦を目論む、読者諸兄に与えられた道しるべともなった。翌年のレイアウトコンテストにおいて、VRM4で本気で大賞を狙う人は、本作を丹念に研究すべきである。翌年の大賞作は、間違いなく本作の延長線上となる何物かであるがゆえに。
0

2006/12/1

Bahnsim PRO砲兵隊FAQ(よくある質問と回答)  Bahnsim PRO砲兵隊
開発販売元からも見放された我らがBahnsim PRO砲兵隊でありますが、たかだか20ユーロ程度の損失に怒り狂った欧州ユーザーによる対日テロ活動を未然に防止すべく、今しばらく大陸間弾道射撃を続けます。

砲兵隊関連でご意見・ご質問があれば、このエントリのコメント欄に遠慮なくどうぞ。
以下、有益そうで実は無益な情報のまとめです。
続きを読む
0


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ