2006/12/4

瀬戸大橋 & 走り競演/波路はるか氏  霊魂補完計画

以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2006参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。

「瀬戸大橋」は、岡山駅から表題の瀬戸大橋を渡って多度津あたりまでの広大な地域を大胆にディフォルメした意欲作。敢えて目的方向に直進せず、遠回りして距離を稼ぎつつ、全体としては方角が安定している構成に、この筋の大家であるしおじ氏に通じるセンスを感じた。

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上掲スクリーンショットが主役となる瀬戸大橋だが、従来、類似の作品ではビーム橋脚の積み重ねで表現されることの多かった主塔部分を、地形造成で処理しているのが興味深い。

世界征服計画座標情報:http://maps.google.com/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=http:%2F%2Fwww.nodus.ne.jp%2FToretateVRM%2Fvrm.kml&ie=UTF8&ll=34.370078,133.823261&spn=0.029188,0.055704&z=14

面白いのは、作中にこれが“2つ”あること。冒頭に書いた特徴的なトラックプランに起因するものと思われるが、個人的にはドッグボーン的な構成を採用して見せ場は1つに絞った方が良かったのではないか、と思う。

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「走り競演」は、表題の示す通り、三複線をスケール速度で走行する編成の「競演」を眺めようというコンセプトの作品。このスタイルを採用すると全体に単調な仕上がりになるケースが多いように思われるが、一部を地下化したり、ループの内側に逃がすなどして、適度にアクセントが加えられている点がうまい。

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良くみると、これらの複線と並走する道路をDD51北斗星が走行している。これは自動車に見立てたものか。あるいは作者の意図は、この車両の車窓カメラから外側線を「競演」する編成を眺めてみてね、にあるのかも知れない。

VRM3では、これ以上の目線誘導は出来ないが、VRM4であればこの構成を活かして、見るものの視線を常に「競演」の見せ場へと強引に導くことも可能だろう。これは翌年のレイアウトコンテストまで覚えておいて損はない。

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残念なのは、両作ともコンセプトがうまいだけに、仕上げの中途半端さが否応無く目立つ結果となってしまっている点だろうか。ボクが言うのは説得力に欠くとは思うが、波路はるか氏におかれては、是非とも翌年はその力量を二作品に分散させずに、自信作一本に全精力を注ぎ込んでリベンジしていただきたい。

また、読者諸兄におかれても、特にレイアウトコンテストにおいて入賞を狙う際は、まずは一作品を徹底的に作り上げる、という戦略の採用を強くお奨めしておきたい。宝くじじゃないんだから、母数が多ければ当たるだろう、ということはないし。
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