2006/12/17

レイアウトコンテスト2006総括(その5)  霊魂補完計画
ミクロ・マクロ議論はとりあえず店晒しにして諸兄の動向をしばし生暖かく見守ります。今日は少し視点をずらして、ミクロ・マクロ以前の“ナノ”とでも呼ぶべき領域について考えます。

*     *     *

レイアウトコンテスト2006参加作をレビューしていく中で、とりわけ印象に残った作品にはある共通点があります。それは、櫻隼氏啓明氏の地形テクスチャの妙、moko氏の音声リソース、花形見鶴太郎氏のヘッドマーク、などで、これらに共通するのは、いずれも「VRM以外のソフトウェアの活用」があって、はじめて可能になる作例である、ということであります。

VRM的には、これらを束ねた呼称としては“リソース”が妥当かとは思いますが、前述したように、ここまでのミクロ・マクロ議論の延長として、ミクロなネタを構成する更に下位の要素である、という意味合いを込めて、これを“ナノ”と呼ぶことにします。

さて、やはりナノ領域についても、ネタとタネ(同義ではないか、との評もあるようですが、まぁ、これは便宜上の分類なのでこのままいきます)の視点がありそうです。レイアウトコンテスト作品について言えば、これらは“ナノ−ネタを含む”作品であり、それが(少なくともボクにとっての)好印象に繋がった、と言えます。

ザッとネットVRM界隈を見渡してみても、特に2006年半ばあたりから各種のナノ−ネタが広がりを見せており、また、単にネタとして終わるものではなく、それがミクロ・マクロの“タネ”となったケースも多く見られました。たとえば、ボクが出した“ナノ−ネタ(地形テクスチャ)”は、櫻隼氏にとっては“タネ”であった、という言い方も出来るでしょう。事実、先日の象限分析図を見ると“ミクロ−タネ”領域にプロットされた人というのは、積極的に各種のリソース、すなわち“ナノ−ネタ”を公開しているネットVRMユーザーでもあるワケです。

で、やはりボク的には「空白地探し」に興味がいくのですが、“ナノ−タネ”が現時点において手薄のように思います。つまり、地形テクスチャや音声・画像リソースそれ自体ではなく、その作り方について触れたコンテンツ、ということになるでしょうか。手前味噌ながら、たとえばコレなどがそういう性格のコンテンツであると言えるでしょう。

この系統のコンテンツの難しい点は、読む側からすればガイドが具体的であればあるほど良い一方で、具体的になるということは“ツール依存”を起こす(ボクの例で言えばMicrosoft PowerPoint)ことでもあります。あまりに特殊なツールを前提に書くと、誰にも利用してもらえない、という怖さがありますが、どの程度のツールなら“アリ”なのか、という線引きは容易ではありません。

有償ソフトウェアであれば価格帯の問題がまず念頭に浮かびますし、ではフリーウェアであればいいかと言うと、実はVRMユーザー総体で考えた場合、そもそもフリーウェアを自身でダウンロードし自己責任で使う、というスタイル自体が一般的でない可能性もあります。

このアプローチの極北としては、VRMのナノ−ネタ作りに特化したソフトウェアを作ってしまう、というものもあり得ます。既にかー君方向幕リソースに関してそういう試みを始めています。

次回、もう少しこの領域を掘り下げます。
0


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ