2006/2/4

スクリプトの教科書、を書きました  VRM4EG
えーっと、これは別に派手な絵とかないので。っつーか、あったらおかしいので。
『「冷淡な一面」に疑問を持つことなく、そのまま突きつけている』のは、foxさんの記事だけではありません。ビギナーから見るならば、思うにスクリプト禅問答も形は違えど同じであります。
長いスクリプトの“羅列”が“専門用語”(メソッドとか変数とか)と共に並べられているのを見たら、何の疑いもないビギナーはVRMに(少なくともVRM4に)冷淡で乗り越えがたい壁を感じるでしょう。

と言ったご指摘を1月15日に賜ったワケですが。先だって少し触れたように、VRM4EGの脱稿期限は1月10日でして、その最終の調整をやっていた1月3日から3日間、延べ12時間くらいかけて一気に書き上げたのが「スクリプトの教科書」です。驚くなかれ、全部で20万字強の本に対し、この教科書だけで5万字弱ある超大作(?)です。
そういうワケで、上引用の指摘を食らった時点で「あぁ、ちょっと突っ込むのが早いよ!!」とか「スクリプトの解説を一番書いてるオレにそれ言って、で、どうしろってんだよ?」とか、いろいろ脳裏には渦巻いていたワケですが、まぁ、別に私自身は困らないので黙ってました。いや、まぁ、ネタですから気にしないでください。>45-50s殿

VRM4スクリプトについては、VRM4EGのプロジェクトメンバー(啓明さん、しおじさん、ghost)の中でも、2005年初夏のキックオフの時点から、どう扱うかについて議論の的になっていたものの1つでもあります。
これは、I.MAGiCの中の人にインタビューした記事にも出てくるのでご精読いただきたいと思いますが、スクリプトはVRM4の数ある要素のほんの一部でしかないんですけれども、やはりVRMユーザーは大半がコンピューティングのメインストリームの人ではなくて、鉄道ファンで、かつPCも触る人ですから、そのギャップの差から過剰反応を受けてきた経緯があります。
で、エキスパート級のVRMユーザーはかなり早くからこのギャップを意識していて、2005年の6月13日に啓明さんが書かれた・・・
「スクリプトは初心者ですので」というのは全く意味がありません。なぜなら、スクリプトはVRM4になって初めて登場したもので、この1月より前にはこの世に存在しないものだったからです。つまり、私を含めて誰もが全員初心者なのです。

なんかが端的にこれを表現していると思います。
不愉快に感じる方もおられるかも知れませんが、当時、そして今も、スクリプトは面白そうだから興味はあるんだけども、実際にサンプルコードレベルで示されると取り付く島がなくて、で、理解できない自分と直面するのはしんどいので、とりあえず「スクリプトなんてクソだ」「VRM4なんか嫌だ」って発言して合理化している人は、少なくないワケです。で、下手すると、善意でサンプルコードを示している人間が「冷淡だ」って非難される。
我々VRM4EG執筆陣もここに頭を悩ませていて、スクリプトで面白いことがいろいろできるのは明らかで、本の読者にも解説したいんだけれども、これにどんな反応があるかは未知数だと。特に、ちゃんと解説しようとするとどうしても字数が増えて、しかも紙面が難解なスクリプト命令だらけになる。で、やはり、これには感情的に反応する人が結構いるだろう、という我々の懸念は妥当であったろうと思います。
そこで、当初方針としてはあまり積極的には取り上げないでおこう、と。とりあえず、VRM4の情景を作る面白さを前面にだそう、という流れになったんですね。とは言え、それでは皮相的に過ぎるので、私は様子見も兼ねてVRMスクリプト禅問答の連載を開始し、どのレベルまで読者の皆さんが受け入れ得るのか探りを入れて来たワケです。
同時に、スクリプトがまったくわからないワケではないけれども、何か骨のあるテーマに挑みたいと思っているある意味「ハッカー的」な指向を持った人が結構潜伏しているのは明らかだったので、敢えてちょっと難し目のテーマ設定をしてきたんです。この時点では初心者向けのガイドは、そのうちスーパーバイザーとかから出てくるだろうと思っていた、というのもあります。
で、VRM4EGの脱稿直前になって、はたと、スクリプトの入門的読み物が、一部の例外を除きほとんどネット上にも存在していないことに気づいたんですね。こりゃマズいし、何よりもVRM4のスクリプト機能が活用されないのはもったいない。で、一気に書いたのが「スクリプトの教科書」です。

これは基本編/実践編/発展編からなってまして、大体それぞれ分量は同じくらい、1万5千字ちょっとずつです。で、基本編は「メソッドって何」「イベントって何」という概念の説明に費やしています。実践編は「こんなときどうする?」をキーワードに、3つの事例について具体的に着想からスクリプトを書くまでのチュートリアルになっています。発展編は有り体に言えばVRMスクリプト禅問答の中から、特に応用の広い事例を抜粋して再編集したものです。
で、私は、プログラミング言語の学習に際しては、極力「たとえ話」を排して本質だけを整理し淡々と書くべきだ、という立場の人間ですので、すごく無味乾燥な5万字強になっています。が、わからないながらも繰り返し読んでいただくと、じわじわとボクシングのジャブのように、遠足の友の都こんぶのように効いてくると思いますので、VRMスクリプトにこれから挑戦しようと思っている方には必携の書になると自負しています。

なお、やはりこれもオンラインドキュメントとして収録しました。紙じゃないと読めない、とおっしゃる方がおられるのは承知していますが、こんなもんで紙面の大半を占めるのはバカげていますし、何より、紙でないと読めないとおっしゃる方は、紙で読んでもわからないことが多いです、残念ながら。この点は、本を現実的な価格に抑え、かつ、持ち歩ける厚さ・重さに収めるための措置ですのでご容赦ください。
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2006/2/3

こんな表紙だそうです  VRM4EG
工学社の担当者から表紙の画像が届きました。

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2006/2/2

VRMテンプレート構想の通過点としてのVRM4EG  VRM4EG
まずはやっぱ目を惹くヤツを。

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<テンプレートセット(VRM4第2号用)>

去年末からずっとVRMテンプレート構想というのをやってきたワケですけれども、その中間成果物にあたるものがVRM4EGに収録されています。第0号〜2号用のテンプレートセットと、それを組んで作ったサンプルレイアウトです。サンプルレイアウトについては、テンプレートだけを組んだものと、それに仕上げをしたもの、更に後日紹介するgws/1.0自動運転スクロールを組み込んで自動化したもの、の3種類を収録しています。
第3号については、やはりリリースから脱稿までにあまり時間がなかったのと(もちろん、レイアウトや編成ファイルは3号対応の作例が多数収録されています)3号のウリはやはりフレキシブルレールですので、ちょっとテンプレートの考え方と噛み合わないものもあって、収録を見送りました。これはこれで、別途企んでいることがありますが、まぁ、そのうちです。

で、やはりこれについても「なんでネットで配布してくれないの?」という疑問を持つかたはおられると思うんですが、これにもちゃんと理由があり、その上で皆さんにご協力をお願いしたいことがあります。
そもそもVRMテンプレート構想の主眼は「グループ機能を使ってテンプレートを作りましょう」ではなく、I.MAGiCの中の人にこういうビギナー向けの支援機能(ウィザード)の実装をさせましょう、です。で、これについては中の人に聞いたワケではないのですが、中の人は決してバカではないので、こういう機能があればユーザーに訴求効果があることは、私が言わなくてももちろん気づいています。ですが、趣味でやってれば済む我々と違い、中の人は商売でやっていて、それを継続していかなければならないという責任を負っていますから、我々のように「便利そうだからゴー!!」みたいな能天気なスタンスではやっていられません。
なので、中の人としては「こういう機能を実装するのに幾らかかって(開発工数)その結果として幾ら儲かるか(ユーザー増)」のバランスがわからないと、気軽にVRM全体のあり方を左右する新機能は採用できないんですね。車輌自作なんかも事情は同じです。開発に手間がかかるわりに、現実には車輌を本当に作って、かつ、コミュニティを活性化できるほどのクオリティのものをコンスタントに作れる人なんで、そんなにいませんし、車輌自作機能が必要だと叫んでいる人の大半は他力本願のアホタレですから。その証拠に、誰も具体的には何もしようとしていませんから。

で、そういうアホタレと一線を隔てるボクちゃんとしては、マジでI.MAGiCの中の人をしてVRMテンプレート構想を実現させるにはですね、「テンプレート構想は採算が合いますよー」という実績をご覧に入れないといけないと思うワケですよ。なので、テンプレートを無償で配布してね、それをユーザーが便利だなんて主張しても説得力がないんです。
VRM4EGの価格はまだ未決定なんですが、2,000〜2,500円くらいになると思います。ボクは「工学社さん、そんなに無理して大丈夫?」と思うんですが、皆さんの中にはそれでも「高い!!」と思う方もおられるでしょう。でも、それだけのお金を払ってですね、で、そこに収録されているテンプレートを触ると、やはり、無償で配布されたそれを使うよりも評価がシビアになりますよね。「なんや、高いカネ払わせてこれかい!!」とか。逆に「この値段でこれは凄い」と思ってもらえるとすれば、それは本当に凄いんですよ。
で、凄いと思った方はですね、直接I.MAGiCさんにメールしてもらってもいいし、会議室BBSにでもいいので「VRM4EGのテンプレートは良かったから、是非VRMテンプレート構想をシステムに採用して欲しい」って銘々で訴えて欲しいんですよ。あ、誤解のないように言っておきますが、「テンプレートを使ってみて良かったら」ですから。「こんなん、別にいいよ」と思った人はしなくていいです。私の目指しているのは、VRMをより良くすることであって、私のアイデアの正しさを証明することではありませんので。
こうするとですね、やはり説得力が違います。お金を払って触ってみた人が何人も「こりゃいいや!」て感じるということは、それは投資するに足る価値があるってことですから。そういうワケで、VRMテンプレート構想の観点からしますと、VRM4EGは、完成点ではなく通過点です。本にはタテマエ上「著者への直接の連絡はご遠慮ください」って書いてありますけど、私はウェルカムですんで、メールでもVRM侍へのコメントでもいいですので、テンプレートについて気づいたことがあれば知らせてください。何も焦る必要はないので、じっくりとより良いものを一緒に目指していきたいと思います。

で、1つお詫びなんですけれども、実はVRM4EGではこのテンプレートの使い方に関する記事が紙面に載りきりませんで、付録CD-ROM収録のオンラインドキュメントになっています。最終入稿直前まで紙面用に書いていたので、申し訳程度に章立てにハイパーリンクが加わった、体裁は完全に紙面向きの文章で、18,000字ほどあります。
オンラインドキュメント読むの苦手な方も多いと思うんですけども、もうこれは物理的な制約なんで勘弁してください。なんせVRM4EGは160ページもあるんですよ。拙著「鉄道模型シミュレーター レイアウト設計と製作」もこの類の本としてはかなりブ厚いボリューム感がありますが、それでも120ページなんですね。それよりさらに40ページ多い。多分ね、本屋で見るとかなり異様な本ですよ、コレ、想像する以上に。
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2006/2/2

意外に小奇麗なビルである件  VRM4EG
jrkwansai氏が、blogで展開しておられる「鉄道出版社探訪」シリーズの一環として、VRM4EGの版元でもある我らが工学社に行ってみたとのこと。ボクも行ったことないのに(笑)。

どうしても私の中には小〜中学生の頃に異様な存在感を放っていた月刊I/O誌のイメージが強いし、お付き合いしている担当者の方のノリもどこか昔気質を感じさせる硬派なところがあるので、勝手に小汚い雑居ビルに潜む秘密結社的雰囲気をイメージしていた(ぉぃ)のだが、意外に小奇麗なビルだ。一度、今回の無茶な出版について、決裁してくださった社長に御礼を申し上げ行ってみたいところだが、まずは売れないと藪蛇だよな。そういうワケで、みんな、よろしく。

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