2006/1/31

わからない人のありがたさ  VRM4EG
読者の皆さんは既に「VRM4EGってどんなんやねん、そら出せ、やれ出せ」状態かと思いますし、そうであっていただかないと困る(笑)んですが、ちょっと寄り道させてください。私の大切な職場の友人についてのお話です。

Kさんという方がおられて、私よりも少し年上で、高山本線をこよなく愛する鉄道マニアです。今頃VRM News Vol.40を読んで・・・

キハ82!!
!!(・∀・)ぽっぽー!!


だと思います。いや、それはさておき。
実はこれまでに二回、拙Webで話題になってる方です。一回目は、VRM→Nで600x900mmで碓氷峠を作れという無茶を言い出したのがこの人です。それから職場でVRM侍を読んでいて同僚に突っ込まれたのもこの人です。

困った人です...

いや、そういう冗談はさておき。
この方は、私の直接の影響でVRMユーザーになった、現時点で把握している唯一の人でもあります。で、ご本人には申し訳ないのですが、VRMのスキルは駄目です。お手上げみたいです。
で、なぜその人をここで紹介するかと言うと、実は彼こそが拙著「鉄道模型シミュレーター レイアウト設計と製作」、そして今般出版されるVRM4EGの縁の下の力持ちだからです。

「VRMのスキルが駄目なのに?」
皆さんはそう思ったかも知れません。が、それは謬見です。彼は私にとって、日常的に直接お話しすることの出来る唯一のVRMユーザーです。みなさんから見ると、私は何の迷いも躊躇いもなくVRMネタを振りまいているように見えるかも知れませんが、実は常に悩み続けています。毎自作是念以何令衆生得入無上道速成就仏身ですよ、あぁ、意味不明ですね。
とにかく、どうすればネットVRM界隈の皆さんにVRMの面白さが伝わるか、より楽しんでいただけるようになるか、をずーっと考えてるってことです。

で、ここに1つの限界があります。
これは自慢でも何でもないですが、私は本職がIT筋ですし、ゲームプログラミングにも趣味レベルですが精通していて、しかも教育筋で大学院での専門教育を受けています。ですから、VRMの大抵のことはすぐに理解して使いこなせるし、VRMシステムの内部動作もだいたい把握できるし、それを人にわかるように文章にするのもお手のものです。
ですが。だからこそ、私には限界があって、それは「わからない人が何がわからないのか想像がつかない」ということなんです。もちろん、予測はできます。学校の先生だって、児童・生徒が何がわからないのか、どこでつまづくのかを分析・研究しながら指導案を作ってやっていくワケで、それと同じです。でも、わからない人の生の気持ちであるとか、本当はどうして欲しいのか、たとえそれが不条理・非合理なものであっても真のニーズとされるところ、が私には実感をもって理解できません。

そこでKさんの登場になります。私はKさんに上に書いたような私の限界をお話しした上で、わからない人の代表としてわからないなりの声を聞かせて欲しいとお願いしました。今思えば非常に失礼なことかとは思うんですが、彼は別に嫌な顔をするでもなく、快諾してくれました。以来、もちろん大人の世界の事情から彼にも話せないことはあるワケですが、本の草稿も含めて、彼には私の手がけている作業についてなるべく見ていただき、どこがわからないか、わからない人は何を求めるか、についてずっとアドバイスをいただいてきたワケです。
これにどれだけ私が救われたか、ということは、おそらくご理解いただけないとは思いますが、前著にせよVRM4EGにせよ、執筆中に投げ出したくなるような、死にたくなるような気分に陥ったことは一度ならずあります。それくらい全身全霊を賭けてやってます、執筆。VRM侍で手を抜いてるってことはないですが、やはり、読者の方からお金をいただくというプレッシャーは、想像を絶するものです。そういうときに、私が考えもしなかった視点をひょいと出して来て、リフレッシュさせてくれたのがKさんと、他ならぬ私の妻なんですね、と、ちょっとノロケ。

Kさんは、決して上品な方ではありませんが、仕事の面では極めて優秀な方です。私の勤める現場で、彼は毎日云億円というお金の出入りを滞りなく管理する重要なポジションに居て、しかも、手順化されたフローに甘んじることなく、常に「より確実に、より効率的に」を目指して改善と勉強を怠らないエネルギッシュな方です。が、VRMについてはやはり素人です。で、このキレ者だけれどもVRMではイケてない友人が、陰で私を支えていてくれたんだよ、という話は、皆さんにお伝えしておきたいと思いました。

この話の意味するところは、もちろんKさんへの表敬ですが、同時に、もしも読者の皆さんに「自分はghostや啓明さんやしおじさんみたいにVRMには詳しくないから何も言えないな」とお考えの方がおられるとしたら、その間違いに気付いて欲しい、ということです。
わかる人間のうち、自分の知見を他の方にシェアして分かち合いたい、高め合いたいという志を持っている人は、例外なく「わからない人の視点」に飢えています。わかる人間だけに価値があるのではありません。わからない人にも同等の、いや、ときにそれ以上の価値があるのだ、ということを、私とKさんの親交を通して感じていただければ幸いです。
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2006/1/30

編成作りが面白い件について  VRM4EG
まずはドンと目を惹くヤツを。

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ボクが去年末あたりから車輌リソースをいじくって遊ぶのに執心しているらしいってことは、VRM侍をご覧になっておられる方はご存知だと思います。VRM4EGには、その成果がドドーンと収録されています。

ちなみに上のED75「あさかぜ」は本に入ってません。メールマガジン用のオマケです(要VRM4第2号、客車はVRM3規格につき各自でご用意ください)。ちゃんと300番台で、メーカーズプレートも三菱です。パンタグラフが本物は交叉式のような気がしますが、まぁ、それはどうしようもないので見逃してください。キー操作でヘッドマークの着脱、ライトのON/OFFから、入換識別灯の制御もできます。パンタグラフは常に進行方向逆側だけが昇降するとか、まぁ、いろいろこだわってみました。本に入っている編成ファイルも同等、もしくはそれ以上にこだわっています。欲しい人は大急ぎでメールマガジンにご登録を。これ、後日には絶対配布しませんから。今だけの特別大サービスですから。

さて。
なんでghostはこれをネットで公開せずに本に収録するのか、って疑問は、やはり皆さんお持ちなんじゃないかな、と思います。そこらへんの背景もメールマガジンの裏話で明かしちゃいますが、こと編成ファイルだけに限って言うとですね、これは、別にボクでなくても作れますから、やろうと思えば。ですので、別に配布するようなものじゃないし、売るほどのものでもないんですよ。でも、本を買ってくださる方には、お金を払った分だけ得した気分になっていただきたいというか、有り体に言えば楽をして欲しいと思うので、3ヶ月くらいはお腹いっぱいな編成ファイルをブチ込んであります。

余談ですが。
明日、月末恒例の「まとめ」を書きますが、今月はいろんなことがあって面白かったですよね。でも、なんと言っても最高だったのはコレだと思うんです。で、この発端になったのがコレですけど日付に注目してください。実はVRM4EGの入稿締めが1月10日だったんですよ。ボクが「ちょwwwおまwww」とI.MAGiCの中の人に言いたくなる気分、わかっていただけましたか?

冗談はさておき。
真面目な話をするとですね、話が地球の裏側まですっ飛ぶんですが、アフリカの発展途上国のいろいろな難しい問題の原因の1つに、植民地時代を通じて善意で支援してきた人たちの努力が裏目に出たんだ、という説があるんですね。自分たちで何もしなくても、いろいろもらえて、代わりにやってくれる。で、やってる方も自分はいいことしてる、って喜んでる。これはうまく回ってる間は良い関係なんですけども、やってる側の都合で援助が止まるとですね、もちろん、一部の人は「さぁ、これからは自分たちで頑張ろう」と思うんですけど、やはり多くの人は「なんでやめるんだ」「もっとよこせ」「あぁ、もーやる気ねー」になっちゃって、で、その行き場のない怒りが内戦の引き金になってたりするんですね。

で、ボクはやっぱり皆さんに自力でVRMを楽しんでいただきたいと思っているので、安易な、それこそ「オレって凄いだろ、助けてやるよ」みたいな目先の効かない援助はしたくないですし、すべきでないと思ってるんですよ。これは本職の世界で私がお客さんによく言って聞かせるんですけど「投資せずに手に入れたものは身につきませんよ」って。企業と言えど人間の集合ですから。ほとんどの人は楽がしたい、だから便利なソリューションができれば無料で欲しい、誰かに代わりにやって欲しいんですね。でも、エンジニアやコンサルティングである我々が、我々の利益、つまり顧客の我々に対する依存度を高めるために麻薬的に援助をすると、モラルハザードというか、現場の仕事をしなきゃいけない人たちがサボり出して、企業価値が結果的に下がることが往々にしてあるんですね。

そういう意味で、ボクのすべきことは「ホラ、こんな風にVRM4楽しめますよ」と自分の楽しんでいるところを見せ付けるしかないと思っています。とは言え、何もサンプルがないと取り付く島もない方もおられるでしょうから、それは、相応の投資をして手に入れてください、と。まぁ、そういう感じなんですね。

で、編成ファイルの話に戻りますが、言い訳がましいですが、可能な限り考証にも気をつかったつもりではありますが、まぁ、素人のやることですから、そのへんは割り引いてください。ただ、絵心のないボクがチマチマと内職して作った割りには、ヘッドマークとかクオリティ高いですから、損はさせないと思いますので。
あと、編成再現・実車再現だけでなくて、こういう楽しみかたもあるよ、的なネタもいくつか入れてあります。これは個々人の評価が分かれるところかとは思いますが、開けてお楽しみのビックリ箱だと思ってください。

ちなみにメールマガジンにオマケがつくのは、トンデモないお話を聞いていただく駄賃です。中には聞いてしまったことを後悔する人も出てくると思いますので、切腹。
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2006/1/30

工学社刊『鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド』特集開始宣言  VRM4EG
I.MAGiC VRM Newsで既報の通り、工学社から「鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド」という本を出します。やっと全部校正が終わってこれから印刷所へ原稿が行きますから、出版は1ヵ月後くらいだと思います。

で、しばらくVRM侍ではその出版を記念して、こんな内容の本だよーん、買ってねー、みたいな特集をやるんですが、最初にお断り。私が略語を好まないのは皆さんご存知だとは思いますが(厳密には未定義略語が嫌いなんだけれども)何と言うか「鉄道模型シミュレーター」っつー野暮ったい(ぉぃ)正式名称に加えて「エキスパートガイド」とかいう長ったらしい名前なんで、これを繰り返し書いているとそれだけでVRM侍が埋まってしまいそうです。こんな風に。

鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド・・・

あぁ、ハイハイ、もういいですか、そうですか。
で、略称で表記することにします。ズバリ、VRM4EG、頭文字そのまんまです。実はこれは企画を立ち上げた当初から考えていたことなんですが、最初は「アルティメット(究極)ガイド」っていうタイトルにしようと思ってたんです。これを同じように略すと、VRM4UG、でしょ。で、UG、ってのが「アンダーグラウンド(地下活動)」を想起させて、出版計画を半年以上に渡って秘密にしつつ、しかも、まったくそれを気付かせないほどに表の世界で暴れまくっていたボクに似合うじゃないですか。

それはさておき、VRM4EG、です。EGなんでEasyって読んでもいいですね。でも、決して生易しい本じゃないです。なんせ、20万字も書きましたから。拙著「鉄道模型シミュレーター レイアウト設計と製作」の倍以上です。あれも鉄道模型の本とは思えないほど活字に溢れた本でしたが、今回はなおひどい。

ただ、誤解を招かないように申し上げておきますと、純粋に鉄道模型愛好家を対象とした「研究書」として書いた前著と異なり、VRM4EGはその名の通り、VRMビギナーをエキスパートへと脱皮させる導きの書、という位置づけの本ですので、決して難しい本ではありません。豊富な図版とサンプルでわかりやすく書いてあります。字数が多いのは、それだけ取り扱っている話題が多岐に渡るからだ、とご理解ください。
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2006/1/29

VRM News Vol.40  VRM4EG
I.MAGiC VRM News Vol.40より記念に転写。
「鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド」は、企画開始から脱稿まで7ヶ月を費やし、この類の書籍としては破格の総文字数20万字オーバー、付録CD-ROMは容量パンク寸前という、名実共に前代未聞のVRM本です。

この本は、三つのキーワードから成り立っています。

第一のキーワードは本のタイトルにもなっている「エキスパート」です。いつごろからか、VRMユーザーを大別してビギナーとエキスパートと呼ぶ習慣が根付いていますが、この本にはビギナーユーザーの方々が、エキスパートユーザーへと飛躍するためのヒントが、これでもかと言わんばかりに詰め込まれています。

第二のキーワードはその裏返し、ズバリ「ビギナー」です。VRM4を快適に楽しむために、どんなパソコンが良いのか、ビデオカードはどう選べばいいのか、といった情報や、初めてVRMを体験される方でも手軽に本格的なVRMレイアウトを作れてしまうテンプレート・スクロールが多数収録されています。

そして第三のキーワードはVRMの未来への「ガイド」です。VRMユーザー自身の力で、パソコン仮想鉄道模型の文化をこれからどうしていくのか、どんな可能性があり得るのか、我々に何が出来るのか、について、様々な角度から描き出してみました。

この本の出版は、ほとんど採算度外視でVRMユーザーの熱意を汲み取ってくださった出版元の工学社さん、そして、VRM4第3号とBahnSim PROの開発で超多忙であるにもかかわらず、種々の協力と助言を くださったアイマジックさんの、ユーザーと共にVRMの未来を作っていこう、という気概があって初めて実現したものです。

VRMユーザーの皆様におかれては、この二社の気概に応えるべく、是非とも本書を手に取り、コレクションの1つに加えていただければと思います。絶対に損はさせません。我々にはその自信があります。

執筆者連名
いやぁ、我ながら名文だわ。


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