渇いたライフルの音がこだましたのは、本日深夜1時くらいの出来事だった。床について間もなく、2発の銃声が轟いた。慌てて跳び起き、外を確認するためにベランダへそっと出た。嫁には消灯を維持する事を指示し(銃声がきっかけで明かりついた部屋は、銃を乱射して興奮した犯人から狙われる可能性があるため、うちは通り沿いなので尚危険)その後何発も「カァン」という銃声が響き、いよいよ警察に通報する準備に入った………が??
自分と同じく、銃声を聞き付け外に出ていた向かいのコンビニの客や店員は、こぞって店内へ戻っていく。銃口を向けられて慌てて!!……という様子でもなく、普通に何事もなかったかのように。
確かに外を見回してもライフルを持っている人間は見当たらず、狐につままれたような気持ちでいるときに嫁が一言
「下に停まってる車が壊れてるみたい」
………
……………
どうやらその停まっていた車(ミニバン)は、エンジンの故障か何かで走行すると銃声のような渇いた音が放っていたらしい…。その後、そのミニバンは銃声(?)を轟かせながら走り去って言った。
その後…嫁に出した指示をネタに嫁からかわれたのは言うまでもない。というか、生の銃声ってそもそもちゃんと聞いたことがあったんだろうか?なんとも情けない一夜の出来事でした

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