今年はとうとう東京に雪降りませんでしたね。まあ、ありがたい事なんですが。
豪雪地帯とまではいかなくても、極寒の岩手の山奥で生まれ育った悟空にとっては雪なんて実は見たくもなかったりするわけで。
雪をめったに見れない所で育った方々は「雪って神秘的」とか思うのかもしれませんが、自分の田舎の冬は最悪です。
基本的に寒いので、一度降った雪はほとんど溶けません。一冬の間、だいたいは残ります。雪が降ってから2、3日は圧雪で道路がアイスバーン状態になり、車も人もつるつるすべるわけですね。さらに朝方は水道が凍っていて、蛇口が回りません。すなわち、水が出ません。。。窓は水蒸気などが凍っていて、お湯をかけないと開きません。。。積雪がすごい時などは、外に出てまず雪かきから。でないと人も車も出られません。
んで、実家を改装する前の事なんですが…
風呂場が離れ(外?)にあったので、湯上りは瀕死の重傷を負いかねません。せっかく風呂入って暖まったのに、液体窒素の中にでも浸かったかのように急激冷凍されます。
さらに軒下の恐怖!!
戸建の家屋が多い地域でして、氷柱(つらら)ができます。
屋内で発している熱と、昼間は2、3度まで気温が上昇する事などが要因なんですが、その氷柱の「付け根」部分が溶けて、氷柱が地面に落下します。わかります?落下ですよ、落下!
氷柱はご存知のとおり尖ってます。悟空の実験では発泡スチロールを見事に貫通しました。氷柱の落下は、それほどの破壊力と殺傷能力を秘めています。
んで、それが人間の頭上に降ってきたら???
いやー、とりあえずタダじゃすみません。怪我ですめばいいですけど、下手すりゃあの世行きです。マジで。実際悟空の周りでは、3針や4針くらい頭を縫う連中が冬になると必ず2、3名はいました。原因は氷柱爆弾が直撃した子にあるのは記すに及びませんが。
…とまあ、こんな感じです。雪ってやつは厄介です。本当に。氷柱も元はと言えば、屋根に積もった雪が、屋内の熱でゆっくりと溶けて、それが夜、みんな寝静まって屋内からのストーブなどの熱がなくなり、さらには気温が−7℃以下なり、屋根から落ちる雪解けの雫が徐々に凍ってきて、あんな形の氷柱になるわけです。雪が悪い!!
とか言ってますが、雪は見慣れているせいか違和感がないというか…。
嫌いではないんですよね。ただ降ったらめんどくさいだけで。
仕事上、雪は天敵ですが全く見れない冬というのも寂しいものです。
異常気象とか、温暖化とか、そういう俗話はどうでもいいのでとにかく今冬で一度は見たいものです。もう春ですが。。。

0