夏にひいた風邪と類は一緒かもしれない。
というか自分がそんなタイプなのか???
平熱まで下がったと思えば、数時間もすれば一転して高熱が出てしまう。
別に薬を飲んでる、とかではなく。酒は飲んでますが。酔っちまえばこっちのもんです。
今年の夏、伝染しちゃならん方に風邪を伝染しちゃった事を大いに反省した私は、ここ数日のリハや外出などを控えております。体も辛いっちゃあ辛いので静養を。。。と思い、引きこもってたりしてみるものの、自宅での作業は山積みでじっくりと休んでもいられないのがまた辛いもんです。
熱に浮かされながら、早急に仕上げねばならない、とあるジャズのスタンダード曲のアレンジ作業が先程終わり、とりあえず一息。
とにかく難しかった。。。
とっても美しいバラードなんだけど、ビッグバンド用のアレンジじゃないしリズムも変えないとならない。少人数でやるのであの重厚なハーモニーやダイナミックさは捨てないとならない。
限られた条件で…というのは言い訳かもしれませんが、自分如きの発想力では作業が進まなくて寝ても醒めても、熱出てぶっ倒れててもあの旋律が頭の中をぐるぐると。
いっそ、イメージを叩き壊してしまうか?
原型を留めないまでにしてしまおうか?
よし、そうしよう。男たるもの、潔さが大事だ。
…と、取り掛かって見るとスイスイと進む。
面白いほどに進む。
で、途中で頓挫して次の展開の構想を練る。
そして寝る。起きたらまた練る。
寝て、練る。
…そんなこんなで完成したんですが。
「名曲中の名曲であって、ビッグバンドのあの音でやるべきだ」
という先入観。固定概念。執着。
アレンジャーにとっては致命的な欠陥が露出してしまったわけですね。
自由な発想に至る道のりを邪魔する要素たちが立ちはだかり、まずはそれらを撃破する事を優先しないとならない。
当然、作業は破滅的に遅れる。
進まない事への苛立ちがさらにそれらの撃破の邪魔をする。
別に音楽家に限らず、固定概念や先入観などは持ってても損をする事の方が多かろうと思いますが、育った環境や経験などから、無意識に体の中に入り込んでいるものなんでしょうね。いくらそれらを持たない、とは言っても、全く持ってない人間なんていないだろうとも思います。多少なりとも必ず抱えてるはず。もしかしたら、人間にとって一番恐ろしいウィルスかもしれないですね。
人間にとって最大の敵は、おそらく自分自身なんじゃないか、と。
色んな意識に縛られた自分を、その場面々々で倒していかなきゃならない。
倒した所で、またウィルスに感染してしまえば、またそのゾンビを倒さないとならない。
まるでキリがないです。なんかバイオハザードみたい(苦笑
よし。
人生はバイオハザードだ!!!
という事で〆ます。
明日は元気になってますように。

1