2008/10/24

子供を産むのは命がけ  

『チーム・バチスタの栄光』の作者、海堂尊氏は原稿用紙500枚を
3日で書き上げるそうだ。(医師としての仕事はどうなってるんだ?)
そのため今年の3月に出版された『ジーン・ワルツ』も
現在の周産期医療の問題点を実況中継するような内容になっている。
胎盤癒着の妊婦が死亡したために逮捕される医師。不妊治療、母娘間の代理母出産。
主人公の女性産婦人科医は新しいタイプのクリニックを開設しようとする。
「妊婦の診察をどんな時でも受け入れる」ことを第一の目標として。
もし母体が危険な状態になった場合は責任をもって搬送先を決定する。
そうすれば「医療機関からの紹介患者ではない」ことを理由に
救急病院や大学病院は受け入れを拒否できなくなるから。
―――事実は小説の先を行く。
東京で脳出血を起こした妊婦が7つの病院に搬送を断られた。
掛かりつけの産科医の要請があっても周産期医療センターに拒まれた。

『ジーン・ワルツ』では正常分娩が奇跡の結果であること、
ほんの少しのずれが異常分娩を引き起こすことが語られている。
2年前に奈良で同じように亡くなられた女性も30代だった。
不思議に思ったのは、脳出血はあまり30代の女性は罹らないこと。
60代を中心に50〜70代の男性が多くを占め、高血圧が原因の一つに上げられている。

「妊娠中毒症」、現在は「妊娠高血圧症候群」とよばれる症状がある。
元々の体質や妊娠初期の異常が後々高血圧等の体調不良になって現れるもの。
腎臓の具合が悪くなったり、突然心停止することもあるらしい。
日本人は塩分摂取量が多いので血圧が上がりやすく、周産期の死亡率が高かった。
それを医療水準の高さで何とか低めてきたのだが、そろそろ限界か。
医師は不足し、出産年齢は上がり続ける。
私も妊娠中は子供のために仙人のような生活を送っていた。
2人も3人も無理だ。子供を産んで育てるのは命がけの大仕事なのだ。
能天気なじいさんたちに産めよ増やせよと言われて、はいそうですかとはならんのだ。

あわてて医学部医学科の定員を増やすことにしたらしいが、
実際に現場の臨床医が増えるのは10年後と言われている。
もうこうなったら厚生労働省に大英断をしてもらうしかないわね。
外国の医師免許所持者に出稼ぎに来てもらうのだ。
特に医師輸出大国・キューバ。経済破綻により外貨決済停止中。
借金のカタにタダ働きしてもらおうか。へっへっへっ。
コミュニケーションが必要な診療科目や高度専門医療は任せられなくても
正常分娩なら問題ないんじゃないんかな〜。
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