2011/1/13

月イチ図書館・未来を考えたりする  

今年もがんがん本を読むぞ!でも老眼鏡なしじゃもう読めないぞ!
困った、困った。

『悪と仮面のルール』中村文則 講談社
「邪」となるために生み出された少年と、その相手となるために引き取られた少女。
相手のことを思い遣るが故に自らの手を汚してしまう。
東野圭吾『白夜行』を彷彿させながら、全く違う柔らかな人生。
それは二人が幸福な時間の共有を記憶しているから。
「人はなぜ人を殺してはいけないか」
日本の表現者たちが突き付けられた重い命題に真摯に挑む姿勢に好感が持てる。

『京都太秦物語』山田洋次・佐々江智明 新日本出版
山田洋次監督が立命館大学映像学部の学生たちと撮った地元色べたべた映画のノベライズ。
山田監督が京都で撮影するたび、近所の金券ショップに大量にチケットが流れるのだ。
ちょっと興味はあったけど、流石に見る気になれなかった。
地元で暮らす女性が幼馴染みか東男かで揺れる、普通のラブストーリー。

『高学歴ワーキングプア「フリーター生産工場」としての大学院』水月昭道 光文社新書
大学生の子供を持つ親にはショッキングなタイトル。
少子化社会を目前にして、文科省は天下り先を確保するため大学院の増設を指示。
大学側は補助金欲しさに定員いっぱいの学生を大学院に入学(=入院)させる。
ところが博士号を取得しても大学教員のポストは空きがなく、
一般企業も人件費の高い院卒は敬遠。かくして高学歴プアの出来上がり。
私は大学院に進む人は純粋にその道の研究を究めたいのだと思ってたんだが。
そうじゃない人もいるんだ。大学の先生になりたいために博士号を取る人が。
著者はこれからは職業ではなく教養としての大学院を目指せと提案する。
うちの親戚のおばちゃんなんか60歳超えてから大学院に入って論文書き上げたんだぜ。
書物より現実の方がずっと先にすすんでるって。
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