2008/7/8

月イチ図書館・駆け込み  

今日返却日だったのに全部読みきれてなくて、時間ぎりぎりまで粘っていたら。
期末試験中で昼ごろ帰ってきた娘「9月1日の午前3時状態やな。」
う・る・さ・い。後10ページなんやから黙っとき。
「毎日こつこつが基本やで。」
その言葉、あんたにそのままお返しするわ。また赤点取ったら夏休みなしや!

『夜は短し 歩けよ乙女』森見登美彦 角川書店
黒髪も美しい天然ぼけキャラ後輩女子をストーカー的情熱を持って追いかける先輩男子。
その名も「ナカメ(なるべく彼女の目にとまる)作戦」。
舞台は日本随一の変人の巣窟・K大構内と、魑魅魍魎が跋扈する京都市中心部。
日常茶飯事に湧き起こる常識外の出来事を2人がそれぞれの立場で語る、
冒険譚且つ恋の始まりの物語。
前に読んだ『有頂天家族』を裏とすれば、
こちらは表、れっきとした人間(でないのもいるが)様の京都案内。
夜の木屋町、下鴨神社の古本市、学園祭・・・。
偽電気ブランてそんなにおいしいのか。一回飲んでみたいもんだ。

『中原の虹(四)』浅田次郎 講談社
「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」と続いて遂に投了。
もう止めて。これでお終いにして下さい。
ただでさえ歴史小説は苦手なのに、登場人物はどんどん増える。
姓名の他に字(アザナ)・敬称・愛称、それが全部漢字(中国なんだから・・・)。
誰が誰と誰のことを話してんのか、頭をひねりつつ前後の脈絡から想像するのは疲れました。
それでもつい引き込まれてしまうのは、一人々々が魅力的に描かれているから。
歴史上実在する人物たちなので、大風呂敷を広げられているのは承知の上。
それぞれの立場で国を憂い、それぞれが歴史の礎になろうとする。
さーすが、泣かせの浅田ですな。
日本史上重要な時代にもかかわらず、学校では学年末に時間が足りなくなって
大急ぎで端折られてしまうことが多い。日本人として海のこちら側から
観察するのではなく、雄大な大陸に身を置いて歴史を考えたい。

『ブラックペアン1988』海堂尊 講談社
「チーム・バチスタの栄光」から続くシリーズの20年前の物語。
そこからまた遡る20年前の事実。医療の輪廻は延々続く。
若き日の高階がいかに狸じじいへの道を歩んでいったか。
ペアンと言うのは手術の時に使う止血鉗子(刃の無い鋏みたいな)。
特注のカーボン製なので黒く見える理屈。
藤原・猫田両看護師、医学生の田口や速水も登場。

『神様のパズル』機本伸司 角川春樹事務所
天才少女・沙羅華とぐうたら大学生・基一がゼミの課題で宇宙を創ることに?
物理学の理解できない単語は後で調べようとメモに書き出しておいたら、
膨大な数になったので止めた。中には作者の創作した理論も混じってるし。
そのままにしとくのもあまりにオバカなのでニュートンの7月号は買ってきた。
「知らないことを知りたいと思うこと」は、ヒトと他の生物を区別する重要な要素。

『陰陽屋へようこそ』天野頌子 ポプラ社
母親とのケンカがきっかけで家出した元ホストの陰陽師・祥明の占い屋で、
人間の夫婦に拾われ人間として育った狐の子・俊太がバイトすることに。
本人は人間に上手く化けているつもりだがバレバレの俊太を見守る友人や町の人。
東京都北区王子という所はそんなにいい町なのか。子供を育てるには最適だ。
0

2008/6/14

「ミステリ・ジョッキー」?行きたい!  

『アフター・スクール』の映画を見て、
このヒッカケは『安楽椅子探偵』では禁じ手やな〜、
懐かしいな〜、次はいつやんのかな〜、とぼんやり考えてたら。

ミニコミ紙に
「ミステリの魅力『綾辻行人&有栖川有栖のミステリ・ジョッキー、公開ライブ!』」
の記事を見つけた。
行きたい
行きたい。行きたい。行きたいぞおっ!

でも行けない。
その日は娘の学校で保護者会だあっ!
うわわわあっ。悶絶しそうや。
誰か代わりに学校行ってくれい。
(娘には来んでええ言われました。)
0

2008/6/2

月イチ図書館・自分捜し  

今回は偶然、主人公が高校生のものばかり。
一生懸命やってる割には空回りする年代。
下らないことで悩んでるうちに、あーっと言う間におばさんになってしまう。
時間を浪費しないように、大人はいつでも手を差し伸べる準備ができているよ。

「僕はパパを殺すことに決めた」草薙厚子 講談社
まず、この本を貸し出し可能にしている京都市図書館に感謝。
その内容のため閲覧禁止にしている公立図書館もあると聞く。
2006年に奈良県で起きた少年による放火殺人事件。
報道では知らされなかった事実を供述調書を引用しながら読み解く。
少年の通っていた学校は京都からも受験生が多く、
また少年が保護された場所も京都市内、精神鑑定を行った医師も京都の人、と
地域的に繋がっていることもあって、他人事ではない気がする。
うちの子供が男の子だったら、同じ学校を受験させたかもョ(ムリムリ絶対通らへんて)。

供述証書が流出したことによって、担当医師が守秘義務違反で現在公判中。
著者や医師の言い分は少年の持つ「広汎性発達障害」について
広く社会の理解を求めるためだとか。
しかしこの少年に関してはその役割を果たしていないようだ。
少年の育った家庭、特に父親との関係が異常すぎて、一般論では語れない。
もし穏やかな家庭に育っていたら、この程度の障害は表面立って露呈することなく、
数学は得意だけれど、英語は苦手な普通の男の子として育ったであろう。
コミュニケーション能力にもさほど問題があったように思えない。
問題があったのはむしろ父親の方で、このような人物が医者として
患者を看ていたことが恐ろしい。

健常者と障がい者、正常と異常の線引きはいったいどこに。
犯罪を犯す人間がある程度、精神的に障がいや異常があるのは否めない。
全くの健全な人間なら、実行前に踏みとどまるものだろうか。
人を殺したから異常なんだ、病気なんだと決め付ける風潮に疑問を感じる。
私もたいがいおかしなこと考えてるんで、不安でいっぱい。

「青年のための読書クラブ」桜庭一樹 新潮社
私立のミッション系女子校。創立から100年間に起こった事件を
学園の爪弾き者、読書クラブのメンバーが書き記す。
女子校・・・禁断の響きだ〜。私はずーっと共学だったので
女子校の中身がどないなってるもんやら全く想像もつきまへんわ。
一人称は「ボク」、二人称は「キミ」。女子が王子様になり得る世界。
1919年、1969年、1989年、2009年、そして2019年。
一見俗世から隔離されているように見える学園もその時代々々の影響を受け、
女の子たちは強かに巣立って行く。

「あしたの私のつくり方」真戸香 講談社
小学生時代、イジメたままになってしまったヒナコに
ジュリは間違いメールを装い転校先で人気者になれる方法を伝授する。
やがてそれは恋愛指南に発展・・・。
高校生って本当の自分は何なのか悩むお年頃なんだよねぇ。
家庭や学校でも何かを演じなければならなかったり。
グルグル考えあぐねても到着点は結局もと居た場所だったりして。
0

2008/5/12

月イチ図書館・連休の友  

連休中、例年のようにほぼ自宅に引きこもっていた我が家のお供は
図書館からお借りした本たち。
娘は、奈須きのこ『DDD2』と九条菜月『空の欠片』、『黄昏の異邦人』。
夫には北方謙三『絶海にあらず(上・下)』、『血涙(上・下)』。
私の分は、

『有頂天家族』森見登美彦 幻冬社
京都に巣くう狸一族が次期トップを巡り派閥争いを繰り広げる。
父狸を亡くした4兄弟に、人間の秘密結社やら、お山の天狗たちやら入り乱れ・・・。
京都市民の半分は狸か天狗っちゅー設定。あり得る!ほな残りは狐と狢と鼬だわね。
「何で我が家のことが小説になってるんや?」と驚愕した由緒正しい御家庭もあるだろう。
あそこのお家、前から怪しいと思ってたけど、やっぱり。
老舗の料理店も、観光客に人気のお店も、兄弟でモメてるもんな。
地名・店名・距離・方角の描写が具体的で正確なため非常にリアル。
「とっても狸だから」の一言ですべて説明してしまう羨ましい世界。

『包帯クラブ』天童荒太 ちくまプリマー新書
平和のために活動している青年たちの出会いの記録。
傷ついた高校生たちが、傷が残る思い出の場所に包帯を巻き始める。
それが誰かの救いになりますようにと。
そして自分が世界で一番不幸な訳ではないということを知る。
現実にはそう世の中は簡単にできていないのだろうけれど。
今、この瞬間に悩んでいる若い人たちには必要な希望の物語。

『幻夜』東野圭吾 集英社
『白夜行』再び。「美冬=雪穂」でいいのか。
男性には、美しくて不幸な悪女に身も心も人生も捧げたい願望があるんだろうか。
でも美冬さん、外見をいくら若く装っても内臓の年齢は止められませんよ。
0

2008/4/14

月イチ図書館・本屋大賞  

『ゴールデンスランバー』井坂幸太郎 新潮社
今年の本屋大賞の受賞が先日発表されたところ。
ケネディ大統領暗殺が題材。あれがもし日本だったらの恐怖。
突然首相暗殺の濡れ衣を着せられた元宅配便会社社員・青柳雅春。
「習慣と信頼を武器」に仙台の街を国家権力から逃げ回る。
生きるために選んだのは「習慣=過去」との決別。
最後まで頼りになるのは彼を信じる友人たち。
何事も日頃の行いが重要。学生時代のお友達は大切にしよう。

『螺鈿迷宮』海堂尊 角川書店
今回は東城大学附属病院のお隣、碧水院桜宮病院が舞台。
主役は不良医学部生の天馬大吉。
幼馴染に頼まれ終末期医療の取材のため潜入。
ついでに病院内で行方不明になった人物の捜査も依頼され・・・。
不幸の因果がぐるぐる回ってる。誰かが何処かで止めなきゃね。
今の医療制度では病院が病人を作ってる。お舅様を見てると確かにそやな〜と思う。
患者のできることは患者がするという桜宮方式は現実では無理なんやろうな。
姫宮もやる時にはやるのだ。

『エクサバイト』服部真澄 角川書店
キロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ、エクサで240=約1兆。
ゼタ、ヨタで280=約1.2禾予(ジョ)。
恒河沙、阿僧祇、那由他まで、まだまだ数字は続くぞ。
2025年の近未来。人は視線と連動したヴィジブル・ユニットを装着。
映像と音声を体内端末に記録することが一般的になった。
そのユニットを回収して歴史の再構成を目論む「エクサバイト商会」。
記録と記憶が時の流れに抗えるのか。
画期的な構想だったはずが、商売敵が現れ狐と狸の化かし合い。
映像プロデューサーのナカジは日本の代理店に選ばれるが、
同じ頃ジャーナリストだった母のユニットを相続する。
恐ろしいのは技術の進歩ではなく、女の生命力。

映画監督・河瀬直美氏がご子息出産の折、御自身の胎盤を食された話を思いだした。
「美味しかった」そうだ。刺身かな。わさび醤油でも付けたかな。
私の姉も子供の頃持病の治療のため、ソ連から輸入したスジ肉状の
胎盤エキスを身体に埋め込んでいた。なかなか効果があったらしい。
現在では液状に抽出されたものが使われているそうだが。
私なんかは、私が亡くなったらすぐに、
私が関わった全ての人の記憶から私を消し去って欲しいと思うのだが。
この世に私が存在しなかったことにして欲しいと。
でもそれって鬱の症状の一つだと言われた。

『ブックストア・ウォーズ』紺野圭 新潮社
40で独身の副店長・西浦理子。27でコネ入社のお嬢様・新婚の小幡亜紀。
もちろんお互い気に入らない。ところが2人の職場・ペガサス書房K店が閉店の危機!
本屋さんでなくても、女性社員同士のいがみ合いや男性部下のやっかみ、
横柄な上司にお行儀の悪い客、合併・吸収などお外で働いてると日常茶飯事。
やっぱり私、資本主義経済の一員になるのは諦めます。
消費者がお店を選ぶ時、安さだけでなく
商品がいかに大切に扱われているかってのも重要。
生産者から流通、販売店まで、愛情を受けた品は
工場で大量生産されたものでも顔が違うんだなー。

『キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る』木村晋介 筑摩書房
ミステリーだけでなく、恋愛小説・ベストセラーを取り上げ、
褒めるべき所は褒め、つっこむ所はつっこむ計37編。
さすが、と言うか当たり前に法的な矛盾点には鋭い。
それ以外の例えば医療系や女心に関してはもう少し理解してくれんだろうか。
私が「分かーる、分かるよ、君の気持ち」と読んだ女性犯罪者が
「理解不能な異常者」扱いされると、がっくりします。
それでも。
あちらとこちらの境界線上に立ってどちらの足に重心を掛けたらいいのか時々迷う身には、
筆者のように確固たる正義として存在できる人は心強い。
どんなに離れていても彼のいる場所こそが正しい方向だと知ることができるのだから。
0

2008/3/3

月イチ図書館・ミステリーでいっぱい  

時間がなかったので適当にちゃかちゃかっと選んだら
見事に推理小説ばかりだった。そりゃこの題名ではね・・・。

『ぶぶ漬け伝説の謎・裏京都ミステリー』北森鴻 光文社
元広域窃盗犯の寺男と売れないミステリー作家、地元新聞社の女性記者の三人が
推理小説の題材になりそうでならないしょぼい事件に出くわす短編集。
読んですぐ『支那そば館の謎』の続編だと思い出す。
それも読んだ。内容は覚えてないが、題名と扱う事件のあまりの情けなさは記憶に残る。
シリーズを通じて印象深いのは、たらりたらりと流れるガマの油のように
正確な京言葉での会話文。
花街やお商売人さんとは違う、ごく普通の京都市民の使う言葉で溢れている。
目を通して大脳に再現されるメロディアスなやりとり。
関西弁を解さない人にこれが読めるのかぁ?
逆に標準語を読み書きするときには左脳に多大な負担を掛けているのだと再認識する。
コ難しい評論文が理解できないのは私の頭が弱いせいじゃなかったのさ。
外国語を読んでるのと一緒なんだもん。解らんで当然やん。と開き直ってみる。

『グラスホッパー』井坂幸太郎 角川書店
交通事故で亡くなった妻の復讐のため違法薬物を売買する会社に潜入した「鈴木」。
殺し屋の「蝉」。自殺屋の「鯨」。ある事件を通じて3人がやがて関わりあうことに。
バッタは密集した環境で育つと「群集相」と呼ばれる黒く翅が長い姿になり凶暴になる、
現代の人間も同じでは?・・・という例え。
他にも車に向かって突き飛ばす「押し屋」だの、毒物を使う「スズメバチ」だの、
「拷問屋」「劇団」・・・いろんな裏稼業でいっぱい。
確か群集相にはメスが極端に少なくてオスだらけだったはず。
愛情に満たされたバッタは平和主義に育つんだよ。

『配達あかずきん・成風堂書店事件メモ』大崎梢 東京創元社
しっかり者の書店員・杏子さん。
記憶力とカンの良さが武器、バイトの女子大生・多絵ちゃん。
毎日のように本屋湧いて出てくるあんな問題、こんな問題に立ち向かう。
本好きの人間にとって本屋は図書館と双璧を並べる憧れの職場だが。
どこにだってワガママなお客やイケズな上司はいるもんで。
それでも前後左右を本に囲まれてるだけで立ち直りのスピードが違うと思うのよね。
実在する書籍名がポンポン出てくるのも楽しい。
題名を明かさず内容だけ・・・なんてナゾナゾのような部分も。全5編。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』海堂尊 宝島社
前作『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行だ!
そんなもんもう忘れてしまいましたがな。お医者さんって忙しいのね・・・。
今回読者へのサービスなのかも知れんが、色恋沙汰は不得手な分野では?
あまりの臭さにこっ恥ずかしさを超えてげんなりしてしまう。
私ゃ医療サスペンスだけでも充分なんですがね。
今回ついに氷姫こと姫宮が登場。笑える。次作『螺鈿迷宮』に期待。
0

2008/2/19

★祝★京極夏彦氏新連載  

地元新聞の夕刊で京極夏彦氏の連載『数えずの井戸』が今日から始まった。
一枚足りな〜いで有名な番町皿屋敷を題材にしている。
毎日発行される新聞での執筆は初めてとのこと。

氏は印刷された時の文字のレイアウト、縦横の行数・文字数を計算し
美しく見える状態で改行・段落分けをすることで知られている。
新書版を文庫本サイズとして再発行するときも書き直されるらしい。
今回の連載が書籍になる場合、大幅な加筆・訂正が行われるのは必至。
加えて挿絵は北斎の版画から氏が自ら選び彩色されるのだと。
こりゃー娘が切り抜きスクラップまっしぐらだな(政治・経済欄も読んでくれ)。

京極ファンのみなさん、読みたいでしょ〜?
でも地方紙だからねー。京都と滋賀しか配達されないのよ〜。
ホッホッホッ(←高笑い)。うそうそ。
どうしてもお読みになりたい方は郵送での購読という手もあります。
0

2008/2/6

月イチ図書館・陰と闇  

先月、私用に借りたのは2冊だけ。
まだ家に読みかけの本があったのでそれを読むつもりだったのだが、結局読まずじまい。
あれあれ?映画も行かなかったのに。私は一ヶ月いったい何してたんだろう?
あ・・・冬眠か。

『陰日向に咲く』劇団ひとり 幻冬舎
言わずと知れた大ベスト・セラー。立ち読みでもよかったのだけれど。
岡田准一主演で映画化の話を聞き、こら読まな〜と発奮したのだ。
全5編からなる短編集で、それぞれ少しづつ登場人物が重なっている。
器用な人だ。人間観察が得意なんだろう。
一人で何人もの人物を演じ分ける芸風そのもの。
しかし外から観察できるのは表層に現れた部分だけ。
その中心にあるのは作者一人。多面体のどの面が上に来るかの違いのみ。
ころころ転がる分、意外と中心は浅い所にあるのかも。

あるTV番組で。
ニートの青年が「いつ死んでもかまわない」と言ったところ、
劇団ひとり氏「なら今すぐ死ね!」と発言した。
お笑い芸人さんというのは、下積み時代に人の親切に合ったり、
その逆の嫌な面を見せ付けられたりして人間ができていると思い込んでたんで、
このセリフはショックだった。おいおい。ほんまに死んだらどないすんねん。
ま、ニート役を演じている売れない俳優さんだったかも知れないけどね。
芝居でも、演技でも、仕事でも。他人に対して「死ね」と言う人は好きになれない。
この人、劇団ひとり氏、日の当たらない陰は知っていても、
光のない闇を知らずに育ったんじゃないの?と思えるぐらいの
深みのない器用にまとまった本だった。これ、映画化してもな・・・。


『図解よくわかる英雄と魔物』インターノーツ(保坂俊司監修)PHP研究所
洋画を見てる時、外国の神話や伝説の知識がないと分かりにくいので、
ちょっくら勉強しようかな、との動機。
主にアーサー王伝説、ケルト神話、北欧神話を紹介している。
例えば・・・。
ランスロットがアーサー王の嫁を寝取っただ〜?
マーリンの最期は色ボケして女に騙されただ〜?

ディズニー映画の『王様の剣』しか知らんかったんで目から鱗がポロポロですわ。
アラビアン・ナイトで有名な『千一夜物語』だって初っ端は
王妃様主催の大乱○パーティーだったもんな・・・。
やっぱり大人はダイジェスト版じゃなくて、しっかり全集を通して読まなきゃ。
0

2008/1/9

月イチ図書館・似たような話  

年末はきっと忙しくて本なんか読む暇ないだろうと思い今月は2冊のみ。

『UFO大通り』島田荘司・講談社
凝りに凝ったありえない設定と偶然が引き起こす殺人事件。
♪かーけてもーつれたなーぞをとーくぅ・・・の歌が頭の中をこだまする。
誰が呼んだか、誰が読んだか、御手洗潔シリーズ(他のは読んでません)。
表題作と『傘を折る女』の2編を収録。
この2つの話の被害者の死因が同じ、という悲惨な組み合わせ。
雑誌に発表された時期は離れているので、別の本に組めばよかったのに。

『名もなき毒』宮部みゆき・幻冬舎
大企業オーナーの娘婿に納まった窓際社員が連続無差別殺人事件の捜査に。
同時に職場でもトラブルに巻き込まれ・・・。
るんだけれど、主人公がのほほんとしているせいか、
その周りもみんないい人ばかりで、すかすかした感じがする。
毒を持った人物が主役ならもっと人間のどろどろした内面が描けたのに。
と、毒だらけでいつ犯罪者に転落するか分からない読者は不満なのであった。
新聞の書評欄に丁度こんな本が紹介されていた。『名もなき毒』も取り上げられているらしい。
どこが拙かったんだろう?容疑者や証拠の取り扱いかな?
本屋に走ったが在庫0。またリクエストしておこう。

京都市図書館は1人10冊まで予約可能。
それ以上申し込もうとするとエラーで弾かれてしまう。
で、私の手元に順番待ちのリストがどんどん溜まってきた。
でも!娘や夫の名前でもカードがあるじゃないか!
彼らの名前で予約すればいいんだ。全部で30冊頼めるぞ〜。
0

2007/12/4

月イチ図書館・周回遅れ  

先月までは図書館で借りてきたばかりでまだ読んでいない本を載せていたのだが。
11月は何やらごちゃごちゃしているうちに1ヶ月過ぎてしまい
大幅にずれ込んだため、いっその事今回から読み終わった本を書くことにする。

『犯人に告ぐ』雫井 脩介 双葉社
途中まで読んで、映画を見て、その後続きを読もうとしたら、
頭の中に映画の役者さん達が居座って出て行ってくれなくなった。
みなさん個性的だったから。でもね本を読む時はあなた達邪魔なのよ。
お願いだから私の頭から出てって〜。全部読み終わってから見に行くべきだった。

『ベルカ、吠えないのか?』古川 日出男 文芸春秋
犬系ハードボイルド。軍用犬の系譜から辿る戦後世界史。
「お前は・・・」と犬に向かって語りかける文体は読む者も犬になった気分。
犬に生まれなくてよかった。私は猫派。

『沼地のある森を抜けて』梨木 香歩 新潮社
相続した家宝の糠床から湧いて出てくる不思議な人々。
久美はその謎を解くため一族の故郷を訪れる。雄性を受け入れられない男と共に。
生物の進化がロマンチックに、叙情的に。


地球温暖化とか。オゾンホールとか。環境破壊とか。
現在繁栄している生物にとって、特に人間にとっては大事なのだが。
見えないところで次世代の生物たちが虎視眈々と主役の座を狙っている。
たとえ地球上から生命体が絶滅しても、地球は意に介さない。
皮膚の上にはびこる寄生虫がいなくなっただけのこと。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ