それはまだ夜も明けやらぬ午前3時前の事・・
カリカリカリ・・・という音に目が覚めた。
白兎が伸び上がって、ベッドのすぐ側の窓ガラスを
かいている。
なんだろ・・と思って電気をつけた私は
悲鳴を飲み込んだ・・硬直すること数秒・・・
白兎の視線の先にはものすごく大きい蟷螂がいた!
「ぎえ〜〜☆×●□!!」と心の中だけで叫ぶ。
真夜中だから自制が効いたのだろう。
私は虫が嫌いだ、大嫌いだ。超苦手で怖いのだ。
許容範囲はてんとう虫までだ!
おまけにカマキリ・・きっと雌蟷螂だ・・(おい!)
ふと気づくと
姫と煌がすぐ近くに来て爛々と目を光らせていた。
アンタ達、いったいいつの間に〜〜!
すぐさま女の子ニャンズは出窓に上がって白兎と一緒に
伸び上がってガラスをカリカリカリとやり始めた・・
ミーアキャットみたい・・
さすが煌っち、立つと窓枠の上に居たカマキリに手が
届きそうになった・・
「やめてやめて・・」と恐ろしさに震えながら頼んでも
きいてくれる筈もなく、突如、身の危険を感じた
蟷螂が逃げ出した・・
私の方へ来たわけではないが、慌ててベッドから降りた。
なんと、かまちゃん煌っちの背中に乗ってしまった!
それに気づいた煌が慌ててグルグル回り始めた(@_@;)
姫ちゃんが猫パンチする寸前、カマキリはブ〜〜ンと
飛んだではないかっ!ええっ飛べたのアンタ!
恐慌状態に落ちた私は、今度こそ叫び声をあげて部屋を
飛び出した(;>ω<)
すると私より先に逃げた白ちーがハアハアいいながら
階段の中程で固まっている。・・・びっくりしたの・・もしかして?
おそるおそる部屋に戻った私と白兎
カマちゃんはチェストの上の天井近くの壁に移動している
それから暫く硬直状態が続く・・
私も珍しい3ショットを撮る余裕がチョッピリできた。
なんとかカマちゃんを外に出せればいいんだけど
見るのもいやな大昆虫・・
ましてやニャンズに捕まればバラバラになって、
もしかして食べてしまうかもしれない・・絶対イヤだ!
何処かへ潜り込んで、またいつ出てくるか分からなく
なるのも・・超絶イヤ(T_T)
時計はいつの間にか4時前になっている・・眠い・・でも怖い・・
このままじゃ埒があかない・・カマちゃんには悪いが決断した。
掃除機を取り出して、強にして吸い込みカマちゃんを捕獲した。
明日の朝、母にごみ袋ごと捨ててもらおう・・
出てこられるとイヤなので、
ビニール袋で吸い込み口をしっかりと包んで
輪ゴムで止めた。ヤレヤレ・・
ニャンズには、それが分からなかったらしく
諦めきれない女の子達は、カマキリが逃げ回った
経路をあちこち探している・・凄い執念だ!
それに引きかえ・・


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