
9月1日・2日の土日2日間にわたり、本町通り1丁目.2丁目において「飛騨の味祭り」が開催されました。
本町通りは1丁目から4丁目まで約600メートルの商店街です。宮川に係る鍛冶橋を挟んで、南が1・2丁目、北が3・4丁目となっていますが、現在のおかれた環境は差が出ています。
どちらかというと観光客の流れを取り入れたまちづくりに努力してきた1・2丁目と、そうした流れをつかみ切れていない3・4丁目と言う位置づけの中にあり、業種構成においても郊外化の流れの中で、ロードサイド展開しなければ生き残れない業種はすでに郊外化を進めて商店街からは撤退しており、そうした中で、商業集積としての魅力を維持しきれなかった場所は、一見して衰退へ向かっているとわかる空洞化が進展しているのが現状です。
その中にあって、人の回遊導線を促す橋が1本多い1.2丁目と、3.4丁目の差も感じられるところです。中橋・筏橋・柳橋・鍛冶橋と100m間隔で橋のある1.2丁目は、古い町並みと駅を結ぶ導線や2つの朝市と三町をつなぐ導線の中で、観光客を取り込んだまちづくりを進めてこれた利点があります。一方鍛冶橋・弥生橋間300mの3.4丁目では、店舗の郊外展開の中で、地元客の吸引力を失い商業集積としての魅力を失う中で苦悩しています。
まち並みを守り、まちなかの暮らしぶりそのものを見ていただく高山の観光の中にあって、商店街の喪失は大きなマイナスです。商店街と個店の努力はもちろんですが、町の回遊を高める朝市通りと本町を結ぶ新たな架橋は、どうしても実現しなければならない高山市の課題であると認識しています。又、中心市街地を活性化するためには、従来の商店街対策から一歩踏み込んで、まちなか居住を進める住宅政策の確立を強く望むものです。又、商店街だけではにぎわいを創出する力にかげりが見られる今日、写真にあるように、大いに他団体との共同でのイベントの開催や、にぎわいをつける努力が要求されます。ちなみに「飛騨の味祭り」は、地場産業センターの主催、高山市等の協賛で、飛騨の各地域の味を集めた「食」を全面に打ち出したイベントであり、友好都市の松本・上之山市や、富山市・氷見市等空の出店もあり、毎年春・秋の恒例イベントとして定着しています。

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