今日は午後1時30分より中京大学大学院教授「水谷研児」さんの講演を聴かせて頂きました。(財)日本電信電話ユーザー協会高山支部等の主催で、飛騨地域地場産業振興センター5階で行われました。
主に・経済を押し上げている要因 ・日本経済の問題点 ・対策と急落する経済 ・見直される起業の対応力等についてお話がありました。わかりやすい丁寧な口調での解説と指摘には、なるほどと肯けることばかりでした。
これからの日本経済の課題はなんと言っても財政改革である。国の赤字は532兆円・金利6%として利払いだけで32兆円必要・国の歳入は約50兆円・地方交付税に15兆円必要・実質的に使える財源は35兆円である。毎年20兆円の借金財政である・10年後には732兆円の赤字・利払いだけで46兆円が必要となってくる。そうした中にあっては国の財政支出に過度に頼らない社会の構築が必要であり、余り政府に頼らない地域づくりが必要。補助金に頼っていた地域は、早期にその体質を変えない限り格差は広がるばかりである。地域にあっても世界に冠たる日本のもの作りを見直す必要があり、地道な努力が必要。
又、こうした中にあって、経済をしぼませることは出来ないから、当分赤字財政は先送りしながらの軟着陸を目指すしかない、そうすれば増税無き財政再建は無理であろう。現状からして借金財政をいますぐ止めるわけにはいかないが、そうした事への対応策は、インフレが高まる前に早く財政再建に取り組むことしかない。という内容であったと思います。
地方自治体の財政運営についても当てはまる、貴重な提言として聞いて参りました。


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