
明けて昨日となりますが、20日は午前中は西小学校の運動会へ出かけてきました。昨年は体育館の工事中で6月の開催となり、約一年半ぶりの運動会でした。一学年一クラスと学校規模が寂しくなったのですが、一生懸命競技してくれました。地域の元気の源となって欲しいと思います。
さて午後からは、標記の講演会に丹生川文化ホールまで出かけてきました。飛騨山岳会創立百周年の記念事業の一環として行われた講演会で、沢山の皆さんが詰めかけ盛会でした。
野口さんは、アルピニストとして世界の7大陸最高峰最年少登頂記録を、25歳で樹立した登山界のスーパースターです。又エベレスト(チョモランマ)をネパール側チベット側から登頂し、現在はエベレストや富士山の清掃登山に取り組まれていることでも有名です。
午後2時から約1時間40分の講演は、氏の登山経験に基づく貴重な体験談を盛り込んだ内容で、あっという間に時間が過ぎた感じです。中でも登山の怖さ、特に登頂後の下山時の緊張感や恐怖心についての内容は、実際の経験に基づく内容で改めて極限状況に置かれた人間の弱さ生き様を語られたと思っています。
昨年の木下会長のモンタカンリの初登頂についても、前夜のビバークら頂上直下のトラバースを経て疲労困憊の中での登頂、登頂後の下山時の時間の経過を考えると、極度の緊張感のなかで悪戦苦闘されたのではないかと推測します。改めて初登頂の偉業を讃えたいと思います。
野口氏の講演の後半部分、清掃登山を始めるに至った経緯や動機についても、深く感じ入るものがありました。自然のなかに身を置くことで、地中環境の変化に危機感を強められる内容のお話も、一人間として感じるものがありました。
今後とも多方面でご活躍されることを願って病みません。あわせて飛騨山岳会益々の発展と、会員皆様のご活躍をお祈り致します。

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