
14日は会派の行政視察で、飯田市のまちづくりについて視察してきました。飯田市は本年7月9日附で、国の中心市街地活性化基本計画認定を受けています。飯田市にとっては第2次の活性化基本計画となる位置づけです。第1次の活性化のなかで、民間のまちづくりカンパニーの活動が注目された都市です。再開発組合事業で街中の居住人口を増加させるマンション開発を民間主導で行ったことでも知られています。民間人5人の出仕で始まったまちづくりカンパニーは、その後TMOとして活動を発展させ、マンション建設や再開発事業等に携わると共に、まちづくりのあらゆる分野に関わるまでに発展し、文化事業・福祉事業、商業活性化事業をコーデイネイトするまでになっています。そうしたまちづくりカンパニーの活動を中心に調査してきました。
こうした背景を持つ飯田市だけに、国の認定を受けた今回の基本計画の中でも基本計画に盛り込む数値目標には、まちなか居住に関する数値は入っていません。3つの数値目標は@歩行者自転車通行量の増加、A都市福利施設の利用者増、B2酸化炭素の排出量削減 の3項目とユニークなものとなっています。Bについてはさすがに国の認定段階では抵抗を受けたようです。その為参考目標値という扱いを受けたようです。そのほかにも基本計画中の200以上語句の修正を求められたとのことです。
しかし今回の基本計画策定に当たっては、まちづくり協会(協議会に代わる団体)との密接な協議を経て、54事業を盛り込んだ基本計画となっています。国の認定を受ける際のハードルは高かったものの、これまでのまちづくりの実績の上に立った住民との協働による基本計画の精神をまげることなく、認定にまでこぎ着けた形となっています。詳細は後日レポートします。
もう一点、体験型観光に取り組む「南信州観光公社」の活動についても調査させて頂きました。高山市でも取り組んでいる農山村交流の体験型観光プログラムを開発し、その実績はすでに10年という取り組みです。実績を上げるまでの努力は相当なものがあったようです。こちらも詳細は後日レポートします。

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