
メタボ健診とは平成20年から始まった、40歳から74歳を対象とした特定健診のことです。このほど昨年の受診率が発表されています。7月19日付けの日経新聞も全国平均が国保で30%を下回ったと報じています。
岐阜県が発表した暫定値では、高山市の受診率は47.7%とされています。
特定健診は、メタボリック症候群を改善することによって生活習慣病を予防し、医療費を抑制することを目指しています。その為2012年(平成24年)を目安として、受診率を65%まで上げることを目標値として定めています。目標値に達しない保健運営者には、後期高齢者医療制度への国の交付部分を、10%の範囲内で減額される等の罰則規定があります。
今回の調査では、岐阜県平均が27.1%、全国平均では28.8%となっています。これは1月20日時点の調査結果で、あくまで暫定値のようです。高山市の受診率の状況はグラフのとおりですが働き盛りの40歳から54歳の受診率が低く出ています。
岐阜県下の受診率の上位は、以下のとおりです。飛騨市:68%、白川村:58.8%、下呂市:52.1%と来て高山市が4位です。飛騨圏域の3市1村が上位を占めています。メタボ健診については、メタボを原因とする糖尿病や高血圧ばかりではないこと等を捉えて、批判的な考えもあるとか言われています。又、メタボ健診の陰で、他のガン検診の受診率が低下している等の指摘もあります。
しかしながらメタボ対策は健康を保持していくことの、一つの目安としてみていけるのではないでしょうか。医療費の抑制については予防医療の点から「特定保健指導」が効果的ともいわれています。
市民の健康を守り国保事業における医療費の抑制効果が出るよう、制度としての定着が望まれるところです。

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