
7月29日の紙面に、「全国の空き家率過去最高の13%に上昇」の記事がありましたので少し調べてみました。総務省が7月28日付で発表した「平成20年住宅・土地統計調査」の速報値の要約です。要約内容は以下のとおりです。
・平成20年10月1日現在における全国の総住宅数は5759万戸となっており,平成15年からの5年間に370万戸(6.9%)増加
3大都市圏の総住宅数は3010万戸で,全国の52.3%
・総住宅数5759万戸のうち,空き家は756万戸となっており,平成15年から97万戸(14.6%)増加
総住宅数に占める割合(空き家率)は平成15年の12.2%から13.1%に上昇し過去最高
3大都市圏の空き家は363万戸で,空き家率は12.1%,3大都市圏以外では392万戸で14.3%
・総世帯数は4999万世帯となっており,平成15年から273万世帯(5.8%)増加
というものです。
又、一戸建ては55.4%と年々共同住宅が増加している様子が見えます。そのうち6階建て以上が48%を占め高層化が進んでいるとしています。又、持ち家率は61.2%と前回調査とほほ同様の数値としています。
もう一つ、高齢者世帯については次のような結果を発表しています。

・高齢者のいる世帯は1821万世帯となり,主世帯全体の36.7%と3分の1超
平成15年に比べ,180万世帯(10.9%)増加
・高齢単身世帯は414万世帯となり,平成15年に比べ,76万世帯(22.4%)増加し過去最高
・高齢者のいる世帯全体に占める割合は22.7%と過去最高
としています。過疎化と高齢化の進展による影響が大きく現れているものと読みました。
分析欄にあるように、H15より273万世帯増加して44999万世帯となっているものの、3大都市圏でも363万戸の空き家があり、それ以外の地域で392万戸の空き家があるというのは、私たちの世代における暮らし方、住まい方の問題でもあります。
コンパクトシテイが言われる所以でもあります。ストックとしての住宅のあり方についても昨今注目を集めるようになりましたが、要はそこに二世代、3世代で暮らすという暮らし方が、選択可能かというところに行き着くのではないでしょうか。

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