
5月11日は臨時会が開催され、平成22年度の議会人事が決定されました。本日の朝日新聞岐阜版には高山市の議長選挙について
、「根回し踏襲 高山市議会見える改革なし」と題する記事が掲載されました。内容については紙面にてご確認頂くとして、記事の内容については全くご指摘の通り、議会改革を推進する側としてはとても反論できるような所はなく、只々恥じ入るばかりです。
今回市民意見交換会を通じて、市民の意見に聞き耳を向ける議会、わかりやすい議会運営、徹底して議論する議会、それらを通じて市民と対話しながら市民が要望する政策課題に答えられる議会の活動に努力することを説明して回っています。これまで17会場での意見交換会が済み、残るところ南小学校区、花里小学校区を残すのみとなりましたが、これでは言っていることとやっていることが違うのではないかと言われかねません。旧態依然たる姿をさらす中にあって、どこまで自分たちの言動を信用していただけるのかという点では、信用がた落ちです。紙面で指摘を受けたような決定方法では、とても会派の枠を越えて議論を尽くす議会、開かれた議会等は実現不可能です。
今回私たちのグループでは、少しでもそうした姿を実現できるよう、グループ内部の議論でもオープンな議論を前提に努力をしてきたのですが、土壇場に来て実現できませんでした。本当に必要なリーダーシップとは何か、改めて痛感した一週間でした。
そんな中でも一部だけはそうした努力が実った点もありました。議会改革特別委員会内部の分科会の編成と、事実上の委員会として出発する「広報広聴委員会」の編成については、全会派の代表による「選考委員会」方式で選抜させて頂きました。本来はそうした話し合いの上に立った役員構成まで持って行くのが理想といえます。そうした上で議長等については立候補制をとり、所信を表明する中できちんとした投票に向かうのが、開かれた議会の姿と言えないでしょうか。
役職表はこちらからご覧下さい。
http://www3.ocn.ne.jp/~seisuke/gikaiyakusyoku.htm
私たち議員の姿は、市民との意見交換会を通じて、すでに見られてしまっています。ケーブルテレビの中継や、インターネットでの議会中継を通じても、その中身を見られているんだという緊張感が欠けているといえます。市民との意見交換会においても、即答できる範囲の市民の質問に、きちんと答えられない議員の姿も露呈しています。これでは議会改革を唱える資格はありません。市民の前で適当に繕っているだけと言われかねません。これではまさに恥の上塗りといえるのではないでしょうか。自戒を込めて、今後の議会改革に対する取り組みに緊張感と使命感を持って進んでいきたいと思っています。

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