今回は國島新市長の誕生で、議会の一般質問が注目されています。2日目を終わり12人が登壇した時点で、やはり新市長の公約と今後の市政運営について多くの質問が集中しています。
選挙戦を通じて、周囲が唖然とするほど矢継ぎ早に多くを語ってきた新市長は、やはり自分の言葉でその説明を求められていると感じます。
特に政策論議においては、後出しじゃんけんに徹してきた感もあり、そこまで言えるのかと顰蹙を買っている面もあり、厳しく詰め寄られる点も見受けられました。
副市長辞職後、多くの人と会って政治のあり方を見つめ直した。在任時から情報を公開すべきと考えていた。古い政治にレッドカードだ。調整会議等でも自説を述べてきたが、最後の決断は市長である。駅西開発は一時休止事業内容を見直す。等々・・・
これらのことについて、言葉ではどうにでも言いつくろうことはできます。特にレッドカード発言に対しての議会での答弁は、弁解に終始するものであり多くの人が納得する説明ではありません。その他のことを含め選挙を勝ち抜くための方便であったのか、そう感じる人も多いのではないでしょうか、疑問符が残るところです。
また前市長とは違って、はっきりと過失責任を認める答弁をした新興自動車との損害賠償請求事件。しかし自身の責任について聞かれると、3月で辞職しており、浦島太郎の状況だ。しかしながら市長には説明責任が求められる、現在の市長は自分であるとの何ともはっきりしない答弁。
説明責任が果たせない時点で問われるのが、裁判による「制裁的責任」です。その制裁的責任を和解という形で決着したのが、今回の問題の核心です。
副市長辞職前では裁判を継続すべしとの立場であったとの答弁も含め、もう済んでしまったことと言うような感じを受けてしまいます。
初議会の答弁ということもあってか、極力自分の言葉でていねいに答弁する姿勢が伺える2日間でしたが、言葉の持つ重みに欠ける点が目立ちました。
議会にあっては、クールビズを守る期間であるのにも関わらず、一人スーツにネクタイ姿を通す市長の姿は、画面を通じてご覧になっている市民の皆さんにも異様に映るのではないかと思います。それが新市長の美意識というものなのでしょうか。そんなに形から入らなくても、対話のある市政は実現できるのではないでしょうか。

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