8月24日から3日間、文教経済委員会の行政視察・先進地調査に出掛けてきました。視察テーマは「産業振興条例、産業振興計画制定後の地元企業振興策」ということで、次の5項目に渡って奈良市、彦根市、高岡市を訪問し調査して参りました。
奈良市(8月24日9
・奈良市文化振興計画
・奈良市観光交流推進計画
彦根市(8月25日)
・彦根市歴史的風致維持向上計画
高岡市(8月26日)
・高岡市産業振興ビジョン
・高岡市歴史文化基本構想
奈良市では、「想像が伝統を支える」・「伝統と創造が響きあうまちを目指す」という奈良市の文化をベースとしたまちづくりの方針について勉強させて頂きました。
又、すべての施策・政策のベースとなるものが文化であるとする中で、京都・大阪との競合で宿泊観光の見劣りが指摘され、第4次総合計画では「文化観光集客都市づくり」を奈良市の将来都市像の一つと位置づけた政策についても勉強させて頂きました。
奈良市の二つの計画は高山市にはない計画であり、伝統文化を生かすまちづくりやまちなみ保存と観光といった面で、これから高山市でも大切にしなければならない視点と考えています。
彦根市歴史的風致維持向上計画と高岡市歴史文化基本構想については、高山市にも同じ計画・構想があるのですが、比較検討させて頂く中で高山市においても同じ土壌にある伝統文化と守るべき歴史的風致・まちなみ保存と生活環境の問題等をつめていきたいと思っています。
「高岡市産業振興ビジョン」については、非常に明確な将来都市像のもと5つの基本方針を打ち立て、その施策の方針や具体的施策に言及している点が、高山市の産業振興計画の対極にあると見ています。産業振興部企画課という組織からして高山市にかけている戦略的経営の視点であると見ました。今後もう少し比較調査して報告するつもりです。
訪問した3市には「奈良町」、彦根市「花菖蒲通り・魚屋町地区」、高岡市「山町筋・金屋町」といった全国に誇れるまちなみが存在しており、それぞれ伝統文化を生かす保存地区としてまちづくりに活か宗としています。そうした現場も見させて頂きました。あわせて観光化が懸念される高山市との比較も一つの視点としてみてきました。

奈良町

彦根魚屋町・花菖蒲通り

高岡市山町筋・金屋町

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