
昨日は、東京大学副学長西村幸夫先生をお迎えして、「飛騨高山のこれからのまちづくり」と題する議員研修会を開催いたしました。サブタイトルは「地域資源をどう見いだし、どういかすか」=都市構造から考える=でした。
この講演は私が委員長を務める文教経済委員会が、年間調査事項「観光と伝統文化」の調査活動の一環として企画したものです。議員研修という形をとりましたが、分野別意見交換会でお世話になったまちなみ保存会の皆さんや、行政関係者にも公開して実施しました。
「
文化的景観や信仰なども含め、地域資源をどのように見いだしてそれをどう活かしてまちづくりを進めていくのか」。また「
そうした観点でのストリーを作りながらまちづくりを進めることがまちの個性を生かす都市計画となる」。「
地域の構想力を継承するという視点で自らが住むまちを見直せば地域資源はおのずと見いだせる。これまでに知られた地域資源もまた別の光が当たることになる」という先生の持論を、分かりやすくこれまでの研究調査実績を用いてご講演いただきました。

公演後の質疑応答の中で、「
今後のまちづくりの中で、外国人観光客にどう対応していけばいいのか」という私の問いかけに対して、西村先生は「
ヨーロッパ人のスタンダードにあわせたもてなしのクオリテイを前提とすること。そうした点にターゲットを絞り全体を整えていくことである」と指摘されました。
午後3時から5時30分まであっという間の時間でしたが、非常に有意義なご講演を賜りました。開かれた議会の一面を市民の皆さんにも実感していただけたものと思っています。

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