
前回はロードヒーテイングを取り上げてみましたが、今回は消融雪側溝について取り上げます。前にもバイパス側溝ということで取り上げていますが、昨年の工事から初めての冬を経験していますのでその効果と特徴を見てきました。
市民広場の西側の側溝では、市民広場から汲み上げた地下水を通すことで消融雪効果を上げています。側溝内に30mごとに人工的にダムを造りそこに貯まった水で雪を溶かしていく方式を採っています。

冬季は貯水深が20〜40センチとなるように仕切り板を設置するようになっており、午前午後の地下水くみ上げ時間帯に、出来るだけ雪を投入する除雪時間を地元の皆さんと鶏聞けています。現在はバイパス側溝を設置していない東側の側溝へも地下水を流しています。こちらも具合良く消融雪に効果を発揮しています。

もう一カ所は、名田町の郵便局の北側から、花川町にに設置された消融雪側溝についてみてきました。こちらは地下水を使用していません。従来からの側溝に流れる表流水を通水しています。同じように仕切り板でダムを造っていますが、感覚は20mおきに設置されています。こちらは末広町の地下水のようには早く雪が解けることはありません。しかし、しきり板の効果で出来たダムで雪を溶かしていきます。バイパス側溝なので雪が詰まって水がオーバーフローするようなことはありません。(白い樹脂系の編み目の板の内側が10センチのバイパスになっています)側溝に水が流れることの効用は雪国に暮らす市民にとってこれほどありがたいことはありません。この方式は限りある水を面としての地域に有効に回して、消融雪効果を高めていくためには誠に効果があるといえます。この方式は花川町の2路線で施工済みとなっており、現在工事中の労館から鳩タクシーにかけての工事が済めば、残る万代さんまでの側溝にも水を回せる事になります。冬季の側溝の水不足を嘆いていた訳ですが、こうして限りある水を有効に回していくことが、市内中心部には必要であり今後面としての波及効果を期待するものです。

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