前回の「ホテル〜」以降、ジョディは、シャブロルの
『他人の血』や後にホラー映画
『ペット・セメタリー』を監督するメアリー・ランバートの
『シェスタ』に助演したりの
地味な活動をする。
彼女がJUMP UPするきっかけを作ったのは、この後に出会う奇しくも同じ
<ジョナサン>という名の二人の監督だ。
(ふたりとも、R・コーマンの門下生!?)
88年、彼女が初めてオスカーを取った
『告発の行方』の監督は
ジョナサン・カプラン。
レイプされた女性が、後に勇気をもって生きる姿を描いてゆく法廷劇。
ジョディが被害者、
『トップ・ガン』のケリー・マクギリスが女検事。
ジョナサン・カプランは、
『爆走!トラック´76』 で、デビュー、テレンス・ヒルの
『Mr.ビリオン』やサスペンス
『不法侵入』、女西部劇
『バッド・ガールズ』、女刑務所もの
『ブロークダウン・パレス』と、正しく
コーマン先生の教えを守っている。
ジョディは小品佳作
『君がいた夏』、初監督
『リトルマン・テイト』を経て、
91年に堂々と登場は、映画史に残る希大の悪役
<ハンニバル>レクター博士をアンソニー・ホプキンスが演じ(レクター自身はマイケル・マンの
『刑事グラハム凍りついた欲望』<後に
『レッドドラゴン レクター博士の沈黙』と改題>でブライアン・コックスが演じている。)後にシリーズ化もされる
『羊たちの沈黙』。
こちらの監督は、
ジョナサン・デミ。
『女刑務所・白昼の暴動』の洋ピンで日本初登場。
『STOP MAIKING SENSE』『サムシング・ワイルド』以外は、レンタルビデオの
カルト監督で
『メルビンとハワード』『愛されちゃって、マフィア』と<ビデオでーた>御用達。
FBI捜査官
クラリス(カリオストロと同じだ〜。)で彼女は2度目のアカデミー主演女優賞をとる。
ということでジョディの紹介作の最後は、94年、メル・ギブソンと共演の
『マーヴェリック』 。
本々、TVシリーズ。本家のジェームズ・ガーナー
『ロックフォードの事件メモ』も、オヤジ役で出演。
ジェームズ・コバーンも悪で出てるが、
大味監督リチャード・ドナー
『スーパーマン』なので全体の印象は薄い。
ジョディの以降の活躍については、書くまでもないので割愛。
ハリウッドメジャーだけでなく、ウディ・アレン
『ウディ・アレンの影と霧』、スパイク・リー
『インサイド・マン』、
アラン・スミシー(てかデニス・ホッパー)の
『ハートに火をつけて』迄、個性派監督の作品に出てるのは、エライ。
最近では、ジャン・ピエール=ジュネ
『アメリ』の
『ロング・エンゲージメント』での、
Hシーンは、ビックリしたね。
実生活ではレズ疑惑(母親がそうだった。)あり、人工授精で妊娠したとか相変わらず過激な生き方の<元・14歳の娼婦>。
2005年に突如デニーロが「IrelandOn-Line」で、
『タクシー・ドライバー』の続編の企画をぶち上げる。
年老いたトラヴィスが、かつて助けた少女娼婦と再会する話。(もちろん、今のジョディと共演)
観たいような見たくないような。
ピーター・ボイルは亡くなったから無理だが、殺されたハーヴェィ・カイテルが幽霊で出て(あるいは
双子の弟で復讐に立ちあがる。)、ジョン・ヒンクリーまで特別出演した日にゃ、目もあてられないな。
(ところで、ジビル・シェパードは何所へ行った?)
本作のオークションは終了しました。
ジョナサン・デミ監督の、
『フィラデルフィア』のパンフレットはこちら。

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