前回に続き、
竹中直人についてもう少し。
奥さまは、
木之内みどりだ。
『野球狂の詩』の水原勇気だ。
<横浜いれぶん>だ。
どこで知り合ったのだろうか?
うらやましい。
閑話休題。
本人と一度会って写真を撮ってもらったことがある。
1988年
にっかつロマン大賞で主演男優賞(
『天使のはらわた赤い眩暈』)を取った時の
打ち上げだった。

筆者が
「大阪から来ました。
『どんぶり5656』や
『なげやり倶楽部』のファンでした。」
というと
「『どんぶり5656』?!
なつかしいな…」
と言っていたのを覚えている。
『どんぶり5656』は1983年から84年にかけてよみうりテレビで製作された深夜番組。
<かねてつ食品>がスポンサーで、当時宣伝を担当していた
中島らもが中心となり、
竹中直人やシティ・ボーイズら
<ラジカル・ガジベリ・ビンバ・システム>の
シュールなコントや、
西川のりおが深夜の街を疾走するだけの「夜はまっすぐ」、(「うどんパン節」もあったな。)
タージンが道行く素人に声をかけ、チョークで引いたアミダくじで当たれば三万円、ハズレたら頭を丸刈りにする
「丸刈り一本勝負」、なんてコーナーで構成されていた。
(紅一点の
牧野エミ<恵美>も、色気があって面白かった。)
で本日も竹中直人監督作品
『連弾』 のビデオ。
前回
『無能の人』は、典型的ビンボー一家の話だが、
今回は、横浜に借家を8つ持ってる主夫(竹中直人)と建築会社のキャリアウーマンの妻(天美祐希)の
超リッチ一家(自宅に
ピアノを3台も持っている。)の話。
妻の浮気からの離婚話と子供たちとの葛藤。
娘とピアノの連弾(二人で弾く)の発表会をクライマックスに持ってくるが、
肝心の演奏のシーンを見せない演出は、監督ナカナカ映画をわかってらっしゃる。
さて『どんぶり5656』の話に戻るが、演出を当時よみうりテレビの社員だった
中野裕之(
『SF サムライ・フィクション』)が担当していた。
シュールなコントの合間に、ヤン富田のスティールドラムの演奏や、アンガーの
『花火』を思わす「テレビは家具だ」のシリアスなコーナーもあった不思議な番組。
これがなければ、後の『なげやり倶楽部』『冗談画報』などのTV番組や、
オリジナルビデオの
『業界くん物語』 、
『コンバってんねん。』(井筒和幸監督)は、なかった。
竹中直人が古井戸の<雨に唄えば>(チャボの作詞作曲)を踊る物悲しいエンディングが忘れられない。
オークションしたいひとは、こちらを見てね。
竹中直人が出演している
『完全なる飼育 香港情夜 完全版』のビデオもあるよ。

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