『GSワンダーランド』は、今年の
ベストワンに入る作品だ。
栗山千明が男装する
ドタバタコメディだと思っていたが、
なかなかどうして、ちゃんと
青春映画してる。
グループ・サウンズに日本中が熱狂の渦に飲み込まれていた1968年秋から翌年の夏まで、
嵐のように駆け抜けたザ・タイツメンの結成から解散までをグラフィッティ風に描いている。
『グミ・チョコレート・パイン』に出てた主役の男の子が
マッシュルームカットの髪を切るラストに涙し、
続く、ぬっくん(温水洋一)率いる
ザ・フレッシュ・フォーの歌謡コーラスに大爆笑。
ミック役の栗山千明も、とてもチャーミングだ。
ということで、今日紹介は
『キル・ビル VOL.1』 のビデオ。
日本語吹替版だよ。
栗山千明は、オーレン石井(ルーシー・リュー)の手下、
女子高生殺し屋<GO!GO!夕張>に扮する。
ブルース・リーの
『死亡遊戯』的トラックスーツ(微妙に違う)を着たユマ・サーマンと、
『片腕カンフーVS空飛ぶギロチン』的、
大決闘。
花嫁姿のザ・ブライドが襲撃をうけるオープニングから、
押井守的アニメーション、ソニー千葉ちゃんと
ハゲ弟子の宇宙刑事ギャバン(大葉健二)、梶芽衣子の「恨み節」が流れるラストまで
タランティーノの
オタク魂が爆発!
ところで
『GSワンダーランド』の話に戻るが、
オリジナルの挿入歌が、当時の雰囲気をかもしだして全て素晴らしい。
特にザ・タイツメンの
「海岸線のホテル」は、橋本淳作詞、筒美京平作曲の
本格GSサウンド。
(CDは「あなたのフリをして」も入っているお得版)
ザ・タイガースやザ・スパイダースのレコードを家具調のステレオの
45回転で
リアルタイムに聞いていた世代には、懐かしく
涙チョチョ切れもの。
オークションしたいひとは、こちらを見てね。
こちらは、マカロニ・ウェスタンとクンフー映画魂、
『キル・ビル VOL.2』のビデオもあるよ。

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