TVも前の映画も
全く興味がなかったが 『相棒シリーズ 鑑識米沢守の事件簿』 を観に行ったのは、
監督が
長谷部安春だったからだ。
1966年、小林旭主演
『俺にさわると危ないぜ』でデビュー以来、アクション映画一筋。
『縄張はもらった』『野獣を消せ』などの日活ニューアクションから、
『女番長 野良猫ロック』に始まる
<野良猫ロック>シリーズや、石橋正次主演の実写化の
『あしたのジョ−』。
伊藤俊也からバトンタッチした
『女囚さそり701号怨み節』。
時代が
にっかつに移ってからも、
『戦国ロック 疾風の女たち』『すけばん刑事 ダーティ・マリー』など題材としての活劇物を、
『犯す!』『暴行切り裂きジャック』『暴る!』とロマンポルノを
ジャンルとしてのアクション映画に昇華させ、
TVでは、
「ワイルド7」「西部警察」「あぶない刑事」、
Vシネマでも
『悪人専用』『ベイサイド・バイオレンス 群狼』『ろくでなしLAST DOWN TEN』と
アクション映画なら何でもござれの巨匠である。
ということで、今日紹介のビデオは、長谷部安春監督の
『みな殺しの拳銃』 。
主演はもちろん、宍戸錠。藤竜也と岡崎二朗のはぐれ三兄弟で、大組織と対決する。
ポスターはカラーだが、れっきとしたモノクロ映画。
『拳銃<コルト>は俺のパスポート』『殺しの烙印』と
殺し屋<エースのジョー>には、
モノトーンの画面の方が似合う。
ところで『鑑識米沢守の〜』の話にもどるが、さえない風体の主人公だが行動はプロに徹していて好感がもてる。
土下座しながら、盗聴器を冷静に発見するとこなどリッパにアクション映画の主人公である。
1994年の秋吉久美子主演の
『レッスン LESSON』から15年ぶりの本編。
1932年生まれだから御年77歳になってもバリバリの現役の長谷部監督はカッコイイ。
オークションしたいひとは、こちらを見てね。
宍戸錠主演の
『傷害恐喝 前科十三犯』のパンフレットもあるよ。

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