三浦和義元社長・自殺?!日曜日の朝刊を見て、思わず
絶句してしまった。
サイパンからロスに移送されたのは聞いていたが、まさか自殺するとは?
あまりにも唐突なラストシーン。思えば彼の人生はまさに
キワモノ映画のようだった。
ロス疑惑に関連する報道(及び芸能ニュース)には、しばしば映画が登場した。
かつて
裕次郎映画をプロデュースした水の江瀧子が三浦の叔母にあたり、「ターキーの隠し子か?」と言われたこと。
一美さん殴打事件の犯人が、にっかつロマンポルノ
『受験慰安婦』(岡本かおり・児玉高志監督)に出演していた女優、
夏樹麗子であり後に逮捕されたこと。
果ては、雑誌「BURUTUS」で三浦和義の緊縛SM写真が掲載された(団鬼六監修)ときの相手役の
矢生有里が、
<三浦さんを縛った女>として
『花と蛇 飼育篇』(小川美那子・西村昭五郎監督)に女優デビューなんてのもあった。
で本日は、三浦元社長が
三浦和義本人役で出演している
『コミック雑誌なんかいらない!』 。
監督は
『おくりびと』で話題の
滝田洋二郎。
当時
『連続暴姦』『真昼の切り裂き魔』でピンク映画の巨匠を、一般映画に引っ張りだしたのは、主役の
芸能レポーターを演じる
裕也さんだ。
(
『水のないプール』『十階のモスキート』と合わせて
<中年三部作>とも呼ばれる。)
裕也さん扮する
キナメリは、<フルハムロード>にいる三浦和義本人に突撃レポート。
「三浦さん、殺ったんですか?殺ってないんですか?」
ポーカーフェイスの三浦本人に水をかけられる貴重な映像。
他にも、ビートたけし扮する
豊田商事事件の犯人や
<おニャン子クラブ>のカルトヒロイン
会員番号21番<五味岡たまき>がインタビューされてるなど
見どころイッパイ。
ちなみに、ロス疑惑自身を正面きって映画化した作品はない。
かろうじて、滝田と同じピンク映画の盟友、片岡修二監督が
『赤い銃弾 疑惑の暴行』で事件をフィクションとして描いている。
この映画のラストで、三浦役は美談を演出していた新聞記者(大杉蓮だったと思う。)に
撃ち殺され、
麻生うさぎ扮する三浦良枝さん役が、今度はマスコミの標的になるところで終わる。
流れるは彼女自身が唄う主題歌
「愛はいつでもスキャンダル」(監督自身が作詞)
「愛はいつでも、全てを奪い去り
悲劇というステージに迷い込んだピエロ」
このオークションは終了しましたした。
滝田洋二郎監督も、蛍雪次朗+竹村裕佳の
<黒田一平探偵シリーズ>最終作
『痴漢電車ちんちん発車』でロス疑惑を題材に描いている。
で滝田監督の
『木村家の人びと』のパンフレットもあるよ。

0