あっという間の京都滞在。一週間。
パフォーマーは全員お寺に泊まって共同生活。
なかなか楽しい。
今回は京都造形大学の中にある春秋座という劇場でのワークインプログレス公演。
ちょうど行ったときは京都造形の学生たちが高さ10メートルはあるかという大きなねぶた状のオブジェをいくつも作っていた。大きなモノを共同制作するというのが学内全体で起こっている、アリが大きな敵に向かっているような状態が学校のあちこちで起きている。それが大学全体の熱い空気感を包んでいる。
ヤノベケンジさんが舞台美術をやっている関係でウルトラファクトリー、造形大の有志が全面協力。
これがすごかった。まさに夢のファクトリー。やる気と面白いプランさえあれば何でもできる工房。それを実現しようとする、そんなファクトリーが大学の中にあるということ。それを煽るヤノベさんとウルトラファクトリー。乗っかる学生たち。
いい大学だ。勢いのある学生たちが多いように感じる。
そしてウルトラのみんな、顔がいいね。
最近都内の大学を回ることが多かったけど、随分違う。
大学構内が熱気に包まれている。
京都が熱いのか!?
僕の中の京都のイメージが随分変わった。
ウルトラでヤノベさんの熱が生徒にはっぱかけてるのは間違いないが、ほんとうに何かを求めて来ている学生が、ウルトラやこの学校のシステムに乗っかってうまくいってるんだろう。
舞台の小道具製作も本当に寝る間も惜しんで今回のオブジェ制作に向かってくれてる。中には根を詰めすぎて、ぶっ倒れた学生もいた。それでも嬉々として新しいオーダーのモディファイに、稽古場に「できました!」とやってくる顔のすがすがしいこと。顔を見あまり寝てないのはわかる。
今回のヤノベ美術のひとつ解体される娼婦のオブジェに関わるパパ・タラメンバーがスタッフのあまりのがんばりに感動して泣いていたそうだが、そんなことって最近なかったんじゃないか。そんな熱さに触れることが、自分たちをもっと燃やす。
コラボレーショとして共同作業として、当たり前のこと、しかし忘れていたことを
オブジェ使ってどんどんやってきてくださいよ!という、ヤノベさんのうれしそうな顔が思い出させてくれる。
プロといわれる人たちとの仕事に慣れて、こういった情熱から随分離れていたんじゃないか。そのことに再び触れさせてくれたウルトラの皆さんに本当に感謝です。
ありがとう。
公演はワークインプログレスの一度きりの公演、しかも雨降の中、500人もの観客に終わったあとのレセプションも大盛況でした。
帰りの雨の自転車もなんだかるんるん。
京都いいな。

トラやんと、今回出演のネコ(手前右)

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