近頃auのTVCMで懐かしいペンギンのキャラを使っている。あのペンギンのキャラは確か20年くらい前にビールのCMでも使われていたんだよなぁ。
あのペンギンのキャラで、実は映画も作られていたりもする。『
ペンギンズ・メモリー 幸福物語』(1985年
, 昭和60年)と言うアニメだ。
個人的にはTVのOAを観た記憶があるっス。auのCMを見ていたら、ちょっと思い出してしまいました。
『
ペンギンズ・メモリー 幸福物語』は、丁寧な作りの良心作でした。
シナリオもよく練られているし、予算も充分かけているのではないかと。隠れた名作だと思います。

微妙にバタ臭いのも、あの時代を反映してるのかも。(^^)
(色文字部分は後年の追記分)
内容はと言うと、
青春映画(てゆーか、典型的な
デートムービー

)ではありますが、実はこれ
ベトナム戦争映画でもあります。

ある1人のベトナム帰還兵が、1人の女性と出会って心の傷を癒していく物語、・・・って感じかなぁ。
あの等身の低いペンギンのキャラが、鉄兜かぶって防弾チョッキ着て、M16自動小銃やM60分隊機関銃をぶっぱなしながらベトナム(?)で戦争します。

・・・作中では
デルタ戦争と呼称しておりますが、メコン川流域のデルタ地帯から名称を取っているのではないでしょうか。
あの冒頭はかなり衝撃的でした。ギャップあり過ぎ。^^;
戦いのさなか、難民のベトナムペンギン達を味方のアメリカペンギンがヘリ(UH-1)で上空から機銃掃射をかけて虐殺する所を、主人公達は偶然目撃してしまいます。
その戦いで主人公は戦友を次々と失います。(
林家こぶ平がまた、いい味出してるっス〜。)
生きて故郷に帰った主人公は、ある日旅に出てしまいます。よその土地に落ち着くのですが、戦場の記憶がフラッシュバックを起こして、傷害事件で有罪になったりもします。
絵柄の割には意外に渋い物語。
実写で撮ったら、かなり重い内容の映画だったのではないかと。あの絵柄だからこそ、まだ救いがあったのかも。ある意味シュールです。
このアニメは“
和製ベトナム戦争映画”とも言える作品だと思います。(尚且つデートムービーでさえもあります。)
随所随所に流れる
松田聖子の曲もいい感じ。特に『
スウィート・メモリーズ』は本当にいい曲っス〜。
最後にごく個人的な5段階評価を。
面白さ 4.5 前後 (個人的には5.0)
お薦め度 5.0
何気に地味に手堅くお薦め。

いい映画なので個人的には普く広く世間にお薦めしたいアニメなのですが、ネットだと今日現在ではアマゾンにもないよ。
・・・ひょっとして、DVD化されてないのか?
当ブログ内の関連記事
201029 ベトナム戦争映画 個人的好み
190409 アニメ映画 等 一ヲタ的100選

1