昔家族がFの鉛筆をたくさん買った時期があり、おいらは鉛筆の管理保存がいい加減なのでHBとその頃のFが混ざっています。
そんな訳でHBのつもりで使ってたら実はF鉛筆だったということがたまにあるっス。
鉛筆のFはHBとHの間の濃さと硬さの芯のようですね。
使い勝手としてはHBに比べて芯カスによる汚れやかすれが少なく、あっさりとした絵の仕上がりになるようです。
一般的にもFやHとかの硬い芯は製図に向いていると言われているそうで、直線の多い背景等のあたりを描く分には紙もそれほど汚れないと思います。(Fよりも硬い芯だと紙を掘ってしまいそうなのでおいらは使っていません。)
また鉛筆だけで絵を仕上る場合などにはFは主線とかで重宝することもあるのかも。
反面おいらは人物の下絵を描く場合、Fだと情念がこもらないと言うか、念や力が上滑りしてしまうと言うか、念や力が紙にのらずに跳ね返って来て手首を痛めそーと言うか、何か非常にもどかしいものを個人的には感じます。
これはあくまでもおいら個人の感覚ですが、同じ画力ならFとHBではFで描いた人物の下絵の方が下手に見えるような気がします。
ペン入れしてしまえば下絵など理屈では関係ないのですが、しかしペン入れに臨むテンションが明らかに低くなるような気がします。
要は使い分けの問題だと思うのですが、ついうっかりFで人物の下絵を書いてしまうとおいらは何となく損をした気分になります。
逆に背景の下書をする場合はHBだと線が濃くて主張しすぎるような気がするので、Fは背景のあたりとかを描く分には向いているのかなぁ、・・・あくまでもおいらの個人的な感覚ですが。
ただいちいち持ち替えるのが今一面倒でHBばかり使うので、昔のF鉛筆がまだ少し残ってるっス。
でもシャーペンの芯ではFは使わないっス。前に一度使ったことがあるのですが、シャーペンの芯だとFはおいらにはちょっと硬すぎました。

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